今年の新社会人のグローバル意識意識は? 76.7%が海外で働きたくないと回答【新社会人白書2017】

フレッシャーズ



ますます国際化が進む日本社会。「社内公用語を英語にする」という日本企業もニュースで見かけるようになってきました。そんな世の中の中、今年の新社会人がグローバル化を意識して、海外で働く、英語を使う仕事に対してどのような心持でいるのか気になる人もいるのではないでしょうか?
そこでフレッシャーズ編集部では、これから新社会人になる内定を獲得した大学4年生に、グローバル意識について調査をしました。

■あなたの英語レベルに近いものを教えてください。

第1位 あいさつレベル(簡単なあいさつ・自己紹介を英語で話すことができる) 206人(61.5%)
第2位 日常会話レベル(日常生活の中で自分の意思疎通、情報交換を英語でできる) 67人(20.0%)
第3位 海外旅行レベル(海外旅行に必要最低限の英語を使うことができる) 47人(14.0%)
第4位 ビジネス英会話レベル(ビジネスの場で意見交換や会議を英語で行うことができる) 9人(2.7%)
第5位 ネイティブレベル(流暢かつ正確なネイティブレベルの英語を話すことができる) 6人(1.8%)


新社会人の英語レベルは「あいさつレベル」と回答している人が圧倒的に多くいました。中学高校の授業で英語を学んだのみではなかなか国際的に使える英語スキルの発展は難しいのかもしれません。グローバル化が進んでいるとはいっても、ビジネス英会話レベル、ネイティブレベルの新社会人はまだまだ少ないようです。

次に将来、海外で働きたいと思うかどうか聞いてみました。

■将来、海外で働きたいと思いますか?

第1位 それほど働きたくない 136人(40.6%)
第2位 絶対に働きたくない 121人(36.1%)
第3位 できれば働きたい 61人(18.2%)
第4位 絶対に働きたい 17人(5.1%)


英語に自信がない新社会人が多くいたため、いずれ海外で働きたいと思う新社会人もあまり見られず「絶対に働きたい」という回答はわずか5.1%でした。

●第1位 それほど働きたくない

・海外より日本のほうが住みやすいから(女性/22歳/大学4年生)
・海外に住みたい気持ちはあるが、英語ができなくて働くのは不安だから(女性/22歳/大学4年生)
・英語が話せないので(男性/22歳/大学4年生)
・怖いから(男性/22歳/大学4年生)

●第2位 絶対に働きたくない

・飲み水が合わないから(女性/22歳/大学4年生)
・海外で働く自信がないし不安があるから(女性/22歳/大学4年生)
・海外は治安などの不安があるから(女性/22歳/大学4年生)
・日本が好きだから(女性/21歳/大学4年生)

●第3位 できれば働きたい

・一生日本で暮らすのは人生もったいないから(男性/24歳/大学院生)
・かっこいいし、そこで働いている自分を想像したら、たまらないから(男性/22歳/短大・専門学校生)
・英語を話せるとかっこいいと単純に思うから(男性/22歳/大学4年生)
・出世や転職に影響しそうだから(男性/27歳/大学院生)

●第4位 絶対に働きたい

・環境が大きく変わって将来の自分のためになるだろうから(男性/22歳/大学4年生)
・あまり日本で働くことにこだわりがないから(男性/24歳/大学院生)
・2020年にオリンピックがあってどんどんグローバル化が進んでいくと思うから(男性/22歳/大学4年生)
・海外で自分の力を試したいから(女性/27歳/大学4年生)

治安の不安や文化の違いも考慮して、日本のほうが住みやすいという意見も。「働きたくない」と思っている新社会人の中には「働きたいけど、英語ができないから」と海外進出意欲はあっても言葉の壁があるからと躊躇する声もありました。

最後に、将来英語を使った職業に就きたいかどうか聞いてみました。

■将来、英語を使った職業に就きたいと思いますか?

第1位 それほど就きたくない 157人(46.9%)
第2位 絶対に就きたくない 102人(30.5%)
第3位 できれば就きたい 59人(17.6%)
第4位 絶対に就きたい 17人(5.1%)

「英語を使った職業に就きたい」と答えた人も積極的な人は少数派でした。母国語を使った仕事のほうがやりやすいイメージがあるのでしょう。それぞれ理由を聞いてみました。

●第1位 それほど就きたくない

・英語ができないから(男性/22歳/大学4年生)
・英語があまり得意ではないが、国際化が進んでいるので使わざるを得ないのではないかと思う(女性/22歳/大学4年生)
・英語が苦手だから(女性/22歳/大学4年生)
・できれば日本語で働きたい(男性/24歳/大学院生)

●第2位 絶対に就きたくない

・英語は洋画で聞いて楽しむ程度で満足だから(女性/22歳/大学4年生)
・英語があまり得意ではないから(男性/24歳/大学4年生)
・外国語を使う仕事は疲れそうだから(男性/21歳/大学4年生)

●第3位 できれば就きたい

・留学したことがあるから(女性/22歳/大学4年生)
・日常的に英語を使った方が英語が上達し、将来の選択肢が広がりそうだから(女性/22歳/大学4年生)
・英語は苦手だけど好きだから(女性/22歳/大学4年生)
・海外の人と話せると、価値観が広がると思うから(女性/23歳/大学院生)

●第4位 絶対に就きたい

・英語が使えるようになれば、得られる情報の量が2倍になると思うから(男性/24歳/大学院生)
・どんな仕事をするにしても英語を使うことになると思うから(女性/25歳/大学院生)
・せっかくの武器なので有利に働けそう(女性/22歳/大学4年生)

英語は趣味レベルや旅行で使えるぐらいで十分だという声が多くあり、英語を使う仕事に対しては消極的な新社会人が見られました。これからのグローバル社会に期待して、英語を使った仕事をしたいと思う意欲的な意見もありました。他にも大学で英語を学んだ人、留学経験者からは「絶対に英語を使った仕事がいい」というものも。

グローバル社会が進んでいる日本ですが、海外での仕事、英語を使った仕事についてはまだ消極的な新社会人が多いことがわかったこの調査。英語に苦手意識を持っている新社会人にとっては、自分が国際的に活躍しているイメージはまだまだ想像がつかないようです。

文●ロックスター小島

マイナビ学生の窓口調べ
調査日時:2017年2月
調査人数:今春から社会人になる大学生男女335人(男性142人、女性193人)

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