共通点は? 4年間で250単位以上を取得した大学生3人の大学生活を分析【学生記者】

学生の窓口

こんにちは! 横浜国立大学の山Dです。

これまで過去2回にわたって、4年間で250単位以上を取得した大学生3人に密着し、いったいどんな学生なのかを紹介していきました。第3弾となる今回は彼らの共通点について触れながら、筆者なりに「大学生活でたくさん単位を取得すること」について考察していきたいと思います。

◆プロフィール

文武両道なオールラウンダーKくん(4年間の総取得単位:256単位)
成績が優秀すぎる勉強家Hくん(4年間の総取得単位:258単位)
成績は中の中、英語が苦手なYくん(4年間の総取得単位:256単位)

詳しくは過去記事をご参照ください!

大学4年間でかなりの数の単位を取得した彼ら。3人の共通点をまとめると主に6つあります。ひとつずつ紹介していきますね。

1.大学の制度を使って、資格を取得!

これが一番大きな共通点ですね。大学の制度を使って資格を取得する場合には、自然と取得単位数も多くなっていきます。教育学部であれば問題ないのですが、「教職課程」という制度を利用して、教育学部ではない経済学部や理工学部などの学部で教員免許を取得しようとする場合、最低でも40単位近く追加で単位を取得しなければなりません。所属学部以外の開講科目を取らなければならず、履修する科目数が増えていくためです。

そのぶん、出席しなければならない授業や課題レポートの数も増えてしまいますが、見事単位を取りきり必要な条件を満たして卒業することができれば、ちゃんと資格を取得することができるので、在学中に資格を取得したいという方にはオイシイ制度かもしれませんね!

「教職課程」をはじめ資格関連の授業は、しっかりと授業に出席して、まじめに課題に取り組めば、単位を取得できる科目が多いので、コツコツまじめに取り組んでいけば資格取得も可能です。

2.教員志望や公務員志望!

将来の夢が教員や公務員だったことということも3人の共通点でした。Kくん、Hくん、Yくん、3人とも高校生の頃には教育や公共領域に関心があり、大学入学前から教員免許や公共施設関連の資格取得を考えていました。そのため、1年次から資格取得のために通常より多く単位を取得していたのです。教育や公共領域に強い興味があったからこそ、一般的な大学生よりやや多く単位を取得しないといけない状態でも、苦もなく過ごすことができたのではないでしょうか。

3.授業や大学自体を楽しんでいた!

大学入学後しばらくは資格をとる為に仕方なく、人より多めに履修登録をし、周りよりも多く単位を取得していった3人でしたが、2年生、3年生と学年が上がっていくなかで、気持ちに変化が出てきたそうです。

「2年生の春学期頃から、授業や大学が楽しくなってきたんですよね。学ぶことってけっこう、おもしろいんだなって」と語るのは4年間の総取得単位数が256単位のKくん。「卒業に必要な単位なのかという点はあまり気にせず、取りたい授業を取るようにしていました。気づいたら他学部の授業にも手を出していました」とも口にしていました。

Kくんは卒業にも資格にも関係ない授業であっても、本人の興味だけで履修していました。Kくん曰く「楽単よりも、楽(しい)単(位)をとったほうがいい」とのことでした。「楽(しい)単(位)」、いい言葉ですね。

Hくん(4年間の総取得単位:258単位)は好奇心旺盛で、所属学部内の授業を聴講(履修登録せずに講義を聞くこと)をしていました。Hくんの言葉を借りるならば「授業は、大学の教授が大学生に対してわかりやすく専門分野を説明してくれるので話を聞いていてもおもしろい」のだとか。本当に好奇心旺盛で勉強家なのですね。授業を聴講するという選択肢には普通の学生はなかなかたどり着きません。

Yくん(4年間の総取得単位:256単位)はグループワークや実践的な授業ばかりを取っていました。東北にフィールドワークをしたり、企業や行政と官民学連携で地域政策を考える授業など、大学内では完結しない外との関わりが多い授業もたくさんとっていました。単位数で換算すると絶対にわりに合わないような実践的な授業でもYくんは積極的に履修しています。「とにかくおもしろいし、経験になる。大学生じゃないとできないことも、実践的な授業ではたくさんできると思っています」とのことです。

4.取得単位数をほとんど気にしていない

彼らは3人とも、取得単位数はほとんど気にしていませんでした。やりたいことが明確にあったので、それを実現するために必要な科目を取得していった結果、単位数が積み上がっていたのです。そもそも、ただ単位を多く取っても特に意味はないですしね(笑)。卒業できればいいわけですから。

5.出席率が高かったこと

当然のことなのかもしれませんが、彼ら3人は授業への出席率が高く、4年間を通して履修している全科目の授業に90%以上参加していたそうです。大学は勉強しに行く場所ですし、学生の本分は勉学なはずなので、授業の出席率も毎回高い……とはならないのが実情です。アルバイトやサークル、体調不良などで授業を欠席している学生もたくさんいますよね。しかし、Kくん、Hくん、Yくんの3人曰く、「授業に出席するのは当たり前なのでは?」とのことでした。彼らは4年間、ほとんどの授業をフル出席で受講してきたそうですよ。

他にも教育業界を志望したり、公務員志望の学生と何十名か知り合いですが、授業にはまじめに出席している学生が多いです。まあ、もちろん個人差もありますが。

6.最後まで取り切った!

教育学部でなくても教員免許が取れる「教職課程」の制度は人気です。それは教員免許を取れる可能性があるなら挑戦してみたくなりますもんね。そのため、実は多くの学生が「教職課程」をとるのです。しかし、人より多く単位を取らないといけないことや、ゼミナール、研究室、就職活動などが忙しくなってきてしまい、授業との両立が難しいなどの理由で、「教職課程」などの資格課程科目を途中でやめてしまう学生も多いのです。

そういった意味では最後まで必要取得単位を取り切ったKくん、Hくん、Yくんのように「最後まで取り切る」ことができたというのはひとつ大事なことなのかもしれませんね。

◆まとめ

いかがでしたか?今回を含めて、3回にわたって4年間で250単位以上を取得した大学生3人についてさまざまな角度から紹介していきました。

今回紹介した彼ら3人の共通点は下記の6つでした。

1.大学の制度を使って、資格取得をしたこと
2.教員や公務員志望だったこと
3.授業や大学自体を楽しんでいたということ
4.取得単位数をほとんど気にしていなかったということ
→やりたいことを実現するために大学生活を過ごしていたこと
5.出席率が高かったこと6.最後まで必要単位を取り切ったこと

特に「3.授業や大学自体を楽しんでいたということ」「4.やりたいことを実現するために大学生活を過ごしていたこと」「6.資格課程を最後まで取り切ったこと」、この3つに関しては、どの大学生にも通じる大切な要素がはいっているかもしれませんね。

文・山D

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