悩んでいる人は多い。終わりの見えない無限が怖い、永遠の命が怖い「ペイロフォビア(無限恐怖症)」という病 (3/4ページ)

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ベッドに横になって、来世なるものについて考え始めると錯乱状態になってしまう。妻はぼくがどうかしていると思っただろう。仕事でも成功し、結婚や家族も申し分ない。こんな人生はすばらしいはずなのに、永遠という恐怖がぼくをむしばんでいた
 しかし、来世への恐怖は、問題の一面にすぎない。永遠に生きるという考えは受け入れられるが、無限には怯えるというアペイロフォビアの人もいる。

「わたしたち人間は皆、宇宙の広大さに比べたら、ちっぽけなつまらない存在だと思うの」ジェイン・アドキンスはこうフェイスブックに投稿した。
わたしたちがいる太陽系を越えたずっと先のことを考え始めると、知らず知らずのうちに思考が止まって、パニック発作にならないよう守りに入るような感じになるわ。ブラックホールのことなんて、何日も悪夢をみるでしょうね。銀河系の距離のことを考えるなんて耐えられない


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・その治療法はあるのか?
 自分の体験をシェアしている人たちの多くは、アペイロフォビアを治療する方法を探している。しかし、医学的な治療や行動療法が効く人もいる一方で、ほとんどの人にはただひとつの解決法しか残されていない。

 それは、永遠や無限のことを頭から追い出して考えないようにするために、「常に気をそらし続ける」ことだ。永遠の命が怖いなら、命に関することを考えないようにし、無限の宇宙が怖いなら、宇宙について考えないようにするしかない。・アペイロフォビアの原因
 アペイロフォビアの原因はまだはっきりわかっていないが、永遠や無限のような概念を処理する脳の仕組みに関係があるのかもしれない。
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