アジアについて考える。ハーバード大学主催の国際会議HPAIRに行ってきた【学生記者】

学生の窓口

誰もが聞いたことのあるアメリカの有名大学ハーバード。実は毎年、ハーバード大学主催で全世界の学生を対象とした国際会議「HPAIR」というものが開かれているのを知っていましたか? 今回は私が2017年2月17日〜20日に行われた HPAIR2017に参加してきましたので、その様子をご紹介します!

■そもそもHPAIRとは?

HPAIRとはHarvard Project for Asian and International Relationsの略でハーバード大学の学生が主体となって運営している国際会議です。HPAIRは1991年に発足、2008年以来、年に2回開催されています。

各会議には300人以上の学生が世界中から集まり、社会問題・医療問題・経営問題・環境問題・政府問題などの興味分野に分かれ、ディスカッションやケーススタディを行います。また、さまざまなフィールドで活躍しているゲストスピーカーによるプレゼンテーション、ネットワーキングを目的として交流会も行われ、世界中から集まる人々と出会うことができます。

アジアをテーマにした国際会議のため、参加者の多くはアジア人ですがヨーロッパからの参加者もいます。今後アジアがよりよい国へと発展するためにはどうしたらいいか、これから将来を担う私たちの役割とはなんなのかなどについて各プログラムを通して学んでいきます。

■HPAIR2017に関して

今回私はアジアの移民問題や社会問題について考えるHumanitarian Affairsという分野で参加しました。ケーススタディでは中国の戸籍、戸口制度問題について4~5人のグループにわかれてディスカッションを行い、改善方法を提案し発表しました。残念ながら賞はいただけませんでしたが、今まで知らなかった戸口制度について知識を深めることができたのでよかったです。

また、4日間で20人ほどのゲストスピーカーのお話を聞くことができました。起業家やハーバード大学やマサチューセッツ工科大学の教授、国連で働いている方、サムスンなどの大手企業で働いている方などからそれぞれがどんな人生を生き、リーダーに必要な能力はなんだと思うか、そして人生の先輩として私たちへのアドバイスなどを話していただきました。

HPAIRに参加する魅力とは?

この国際会議に参加する一番のメリットはここで出会える参加者達だと思います。多くの参加者がそれぞれの国、それぞれの大学でリーダーシップを発揮している人たちで、彼らから受けた影響は大きかったです。

フィリピンでHIVヘの理解を広めるために活動している大学生や、不景気のため会社をクビになりその後前職と無関係のキャビンアテンダントになった人、政府で働いた後日本の大学に入学したインドネシア人など学生会議ではありますが、一度就職してから再び大学に入学した人や修士課程・博士課程のために勉強している人など学歴もバックグランドもさまざま。個人的には、パネルスピーカーで来ていたゲストよりも彼らのほうが身近な存在ということもあり、話す内容も刺激的でした。

■ まとめ

HPAIR2017にはインドとフィリピンからの参加者が多く、日本からは10人ほどいましたがもちろんまだまだ少数派。このようなプログラムに日本人大学生がもっと積極的に参加し、世界をリードしていく熱意と日本の将来を背負っているという自覚を持っていけたらいいなと思いました。

次のHPAIR国際会議は2017年の夏、オーストラリアのシドニーにて600人規模で行われるようです。参加には書類選考と面接を通過する必要がありますが、この記事を読んで興味を持った人はぜひ、詳細をチェックしてみてください!

文・きゃれ

「アジアについて考える。ハーバード大学主催の国際会議HPAIRに行ってきた【学生記者】」のページです。デイリーニュースオンラインは、大学生ライター日本と海外の違い外国語外国海外旅行カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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