テトリスでPTSD予防や依存症対策も?ゲームの意外な健康効果

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2017年3月28日(火)、「テトリス」が 心的外傷後ストレス障害(PTSD)のリスクとなる、心の傷に効果があるという研究がオックスフォード大学によって発表されました。( 参考

落ちてくるパーツをうまく組み合わせるシンプルなテトリスが、なぜ心的外傷を防ぐことに役立つのでしょうか?

今回はテトリスに関する研究概要、ゲームによる健康効果、医療現場でのゲームを用いた治療などを医師に解説していただきました。

テトリスに関する研究

イギリスでの研究
交通事故で救急搬送された患者に対し、目撃した事故現場を頭の中で思い描いたあとで、テトリスを20分間プレイしたところ、事故現場の記憶が薄れ、フラッシュバックが起こりにくくなったと報告されました。

記憶を映像として脳に定着する過程を、テトリスにより妨害したことが有効だったとされ、PTSDなどの原因となりうる心的外傷を予防することに役立つのではないかと考えられます。

クイズゲームや数を数えるといったタスクでは意味がなかったので、視覚を刺激することが重要とされており、ショッキングな事柄から6時間以内にテトリスをプレイできれば効果があるとのことです。

■ PTSDとは
「Post Traumatic Stress Disorder」の略称で、心的外傷後ストレス障害とも呼ばれます。

自然災害や交通事故、暴力などによる強い恐怖体験が心の傷となり、ふとした瞬間に光景などがよみがえるフラッシュバック、 不眠症や不安感などの症状を発症する場合があります。

オーストラリアでの研究
テトリスをプレイすることでコーヒー、タバコ、アルコールなどへの 依存症対策にも効果的と報告されました。

実験では、薬物・食物・飲み物・運動・性行動などへの欲求度合いを被験者に数字で表してもらいましたが、テトリスをプレイできる環境にあった被験者は欲望度合が低くなりました。

おそらく、「これを食べたい」などと考えるためには、脳の中で対象物を視覚的にイメージする必要があるが、テトリスがイメージを妨害するからと考えられました。

《参照》
BBC
Oxford University なぜ多くのゲームの中でテトリスに効果が?
テトリスは単純なゲームですが、単純なだけに集中しやすく、脳の映像処理分野を刺激するのに効果的です。

テトリスをプレイした後は、目をつぶっても、もしくは夢の中にも落ちてくるブロックが現れる経験をされたことがあるかもしれませんが、脳に焼き付きやすいと考えられます。 ゲームによって得られる健康効果
脳活性化
ゲームは楽しいもので、ルールを覚え集中してプレイすることで脳を活性化することができます。

孤独感や気分の改善
ゲーム内容によって、体を動かす・声を出す・手先を動かすなどを楽しく行えますし、チームで戦うゲームであれば、人と触れ合いコミュニケーションを取ることにもつながり、孤独感や気分の改善につながります。 ゲームによって懸念される健康リスク
ストレス
熱中しすぎたり、勝ち負けにこだわりすぎたりするとかえって ストレスがたまったり、人間関係が悪化することもあります。

近視、眼精疲労
子どもが長時間ゲーム機器を使用すると 近視が進行したり、 眼精疲労の原因にもなります。

斜視
6歳ごろまでの子どもはピントを合わせたり、視線を少し寄り目にして近くの物を見る機能の発達途上にあります。

3Dゲームやバーチャルリアリティ機器を6歳くらいまでの子どもが使用しすぎると、もともと素因のある場合では、斜視が誘発する可能性が指摘されています。

医療現場でのゲームを取り入れた治療例
脳や運動機能に障害がある患者や 認知症患者に、ゲームを通じて楽しく機能訓練を行う、理学・作業療法が行われています。

オセロや将棋といったボードゲーム、かるたやトランプなどのカードゲームのほか、テレビ・コンピューターゲームも取り入れられています。

今後、無味乾燥で単調なリハビリよりも、ゲームを通して楽しく身体・認知機能を高められるような治療が今後も進んでいくと思われます。 最後に医師から一言
ゲームには中毒性があり、ネットゲーム依存は社会的問題にもなっていますが、使い方によっては治療や健康増進につながります。

うまくゲームを利用できるとよいと思います。

(監修:Doctors Me 医師)
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