ずっと気になってた…人気役者・市川海老蔵さんの「海老蔵」の名跡はどこから来たの?

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ずっと気になってた…人気役者・市川海老蔵さんの「海老蔵」の名跡はどこから来たの?

市川海老蔵さんといえば、歌舞伎界でも抜群の知名度を誇る人気者!歌舞伎を一度もご覧になったことがなくても、そのお顔をご存知の方は多いのではないでしょうか。海老蔵さんは歌舞伎の舞台でのご活躍はもちろんのこと、テレビや映画でも圧倒的な存在感を発揮。日に50回以上更新するブログでも話題を集めています。

そんな海老蔵さんに限らず、代々の團十郎家の人々はみな話題に事欠かない人物ばかり。「江戸の華」「江戸の飾り海老」などと褒めたたえられるような、天性のスター性があるのです。でも改めて考えてみると、「海老蔵」ってなんだかすごい名前ですよね。一体どういう由来なのでしょうか?

初代の幼名

実はこの「海老蔵」という名前は、現在まで十二代続いている市川團十郎という名跡の元祖である、初代市川團十郎の幼名なのです!

この人物の出自については様々なエピソードがありますが、江戸の侠客・堀越重蔵の子というのが定説となっており、「海老蔵」の名も江戸の男伊達として名高い唐犬十右衛門という人物によって付けられたと伝えられています。

子役から歌舞伎の世界に入った海老蔵は、やがて初代團十郎を名乗ることに。荒々しく超人的な正義のヒーローが悪を成敗する「荒事」という江戸歌舞伎の演技様式を確立する大物に成長しますが、舞台で突如刺殺されるという衝撃的な最期を迎えました。

次ページ: 海老蔵→團十郎という襲名の流れ

海老蔵→團十郎?

現在では市川海老蔵という名を経て市川團十郎を襲名する、という流れが主流になっています。しかし過去には逆の流れをたどった時代もあったようです。

初代の長男である二代目團十郎がその最初の例です。初代が突如この世を去ったとき、後継者である長男はまだ十代。父の死からわずか五か月後に、本名の九蔵から二代目團十郎を襲名することになりました。

父を失い苦労を重ねた二代目團十郎でしたが、祖父の堀越重蔵から数えて三代江戸で暮らし、江戸で生まれ育った“江戸根追い”を代表する役者として江戸っ子の象徴となり人気を集めてゆきます。歌舞伎で一番有名と言っても過言ではない「助六由縁江戸桜」の原型となる演目を初演した人物としても知られ、江戸歌舞伎の大スターとして君臨しました。

二代目團十郎は養子に三代目團十郎を襲名させると同時に、父の幼名である海老蔵を二代目として名乗っています。

初代・二代目親子は「役者の氏神・江戸の名物親玉」などと称され、現代まで続く團十郎家のスター性を確立し、江戸歌舞伎のルーツともいえる偉大な功績を残したのです。

こちらは五代目團十郎(出典:The Metropolitan Museum of Art

名跡の歴史を紐解いてみることで、いろいろな発見があります。当代の海老蔵さんも、将来的には十三代目團十郎となられるはず。どんな歴史が刻まれるのか今からとても楽しみですね。

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