渡辺謙の不倫報道は何かが違う?超大物に漂う”違和感の正体”

デイリーニュースオンライン

写真は「誰?-WHO AM I?」より
写真は「誰?-WHO AM I?」より

 俳優の渡辺謙(57)と21歳年下の元ホステスとの不倫疑惑を、30日発売の『週刊文春』(文藝春秋)が報じた。記事によれば、2人は2年程前から交際をスタートさせ、日本やアメリカで逢瀬を重ねているという。ニューヨークのセントラルパークでの手つなぎデートの様子も写真付きで掲載されており、さらに2日後には中華料理店でディナーを共にしていたことも伝えている。

 この報道は、渡辺の周囲に影響を及ぼしているようだ。渡辺が出演するCMやホームページからは、渡辺の姿が削除されるなどの処置がとられた。また31日には、渡辺の前妻の娘にあたる女優の杏(30)がイベントに出演。報道陣からこの件に関して質問が飛ぶも、無言で会場を後にした。

 これまで幾度となく報じられている芸能人の不倫報道だが、今回の渡辺の件に関しては、違和感を感じる者も多いようだ。30日に放送された『とくダネ!』(フジテレビ系)では、この件について社会学者の古市憲寿氏(32)が「ちょっと納得がいかない」と疑問を呈している。古市氏は「去年の乙武(洋匡)さん(40)や、ベッキー(33)の時は、まるで犯罪者のような扱いしといて、今回はVTRもすごいポップな感じ」とコメント。渡辺と乙武・ベッキーとの報道の扱いの差について疑問を呈した。

「司会の小倉智昭(69)も、“夫婦で解決する問題”“我々にコメントを求められても”と終始歯切れの悪いコメントをしていました。また他の共演者も“発覚後の対応(の差)”などといい、当たり障りのないコメントが目立ちました。こうした報道の温度差に、渡辺のネームバリューや事務所の圧力などがあるのではといった話も持ち上がっています」(芸能記者)

 しかし今回渡辺の件の話題が盛り上がりを見せない事情は、他にもあるようだ。

■もはや不倫は「話題のきっかけ作り」か

 ここ数ヶ月で女性関係のスキャンダルを報じられた芸能人には、俳優の袴田吉彦(43)や、お笑いトリオ・東京03の豊本明長(41)などがいる。

「ベッキーもそうなのですが、最近報じられている不倫報道には、不倫そのものの批判ではなく、人間の業に注目が集まっている部分があるのです。例えばベッキーには清純派からの失態という部分が注目されましたし、袴田は宿泊にアパホテルを使うというセコさが取り上げられました。豊本は、相手が恋愛体質なタイプのいわゆる“イタイ女”であることがつっこまれています。渡辺の場合はこうした“ツッコミどころ”がないのです」(前出・芸能記者)

 今回の渡辺の報道は、不倫疑惑と馴れ初めという部分に周知していた。相手も一般人ということや、プラスアルファの情報がないため、芸能ニュースとしてはいじりにくいという部分があるようだ。

「同じように昨年、ドランクドラゴンの鈴木拓(41)が週刊誌に美女との不倫デートが報じられました。しかしこの話題も“不倫だったのでは?”という点に終始したためか、さほど盛り上がりを見せませんでした。不倫そのものはそれらの“話題のきっかけ”にすぎなくなっている傾向にある気がします」(前同)

 芸能人の色恋沙汰が立て続けに伝えられる中、情報の受け手である視聴者も不倫程度では驚かなくなっているということのようだ。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)
※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。
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