【プロ野球】オリックスのポジ要素とは? 悪夢の開幕3連敗。それでも昨年の閉塞感はなし! (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■3戦目は平野佳寿が裏目に

 2連敗で迎えた3戦目。ここはなんとしてでも勝利を収めて、借金を1にとどめたいところ。先発投手の西勇輝は好投を続ける。8回途中まで2失点、7奪三振、1四球。しかし、リリーフのルーキー・黒木優太が銀次にタイムリーヒットを打たれ4対3の1点差に迫られる。そして運命の9回を迎える。

 9回のマウンドに立ったのは守護神・平野佳寿。2死二塁となった場面で迎えたのが1戦目に決勝ホームランを打っているペゲーロ。この試合も3安打と当たっている。次の打者は開幕からノーヒットのウィーラーだ。当然、ペゲーロとの勝負を避け、ウィーラーとの勝負を選択するものと思われたが、平野が選択したのはペゲーロ勝負。

 ペゲーロに対してフォークの連投。カウント3-1となった。この次に投げたフォークが真ん中高めに浮いてしまい、痛恨の逆転2ランホームランを浴びてしまった。ここはカウントが悪くなった時点でペゲーロとの勝負は避けるべきではなかったか。勝てたはずの試合を落としてしまい、借金は3となってしまった。

■それでも昨年とは違うポジ要素

 本拠地で開幕3連敗と最悪の結果となってしまったが、昨季のような閉塞感はない。伊藤光が好調で、3戦とも打点を挙げている。小谷野栄一も好調でマルチ安打を記録。昨季、病気療養のため出遅れた安達了一は、今季は開幕から元気だ。

 昨季は開幕13試合連続ホームランなしという、2リーグ制となって以降のワースト記録を更新した。しかし今季は、T-岡田が開幕カードで2本のホームランを放っている。特に初戦の同点ホームランは、2014年のCS第2戦の逆転ホームランを思わせ一発だった。打つべき人が打つと、球場全体が盛り上がる。

 開幕3連敗は痛いが、シーズンが終わったわけではない。先発投手陣が立ち直れば、浮上は十分にあり得る。ここからの巻き返しに期待したい。

矢上豊(やがみ・ゆたか)
関西在住の山本昌世代。初めてのプロ野球観戦は、今はなき大阪球場での南海対阪急戦と、生粋の関西パ・リーグ党。以来、阪急、オリックス一筋の熱狂的ファン。プロ野球のみならず、関西の大学、社会人などのアマチュア野球も年間を通じて観戦中。
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