20代の貯金って平均どれくらい? 貯まらない人におすすめの方法とは

フレッシャーズ

みなさんは、しっかり貯金はしていますか? 20代だと、お給料もそこまで高くないでしょうから、計画的に貯金しないとなかなか貯まりませんよね。それに、他の人はどれくらい貯金しているのかも気になるところ。そこで今回は、みなさんと同じ20代がどれくらい貯金しているのか、また貯めるにはどうすればいいのかをまとめてみました。


■20代の平均貯金額は……意外と多い?

まずは20代の平均貯金額からです。日本銀行の金融広報中央委員会が公開している『家計の金融行動に関する世論調査【単身世帯調査】』の2016年(平成28年)度調査によると、20歳代の「現在保有している預貯金残高合計」は、

・71万円

でした。ちなみに、他の世代では、
・30歳代……139万円
・40歳代……148万円
・50歳代……94万円
・60歳代……134万円

となっています。20歳代は全世代の中で最も低い金額ですが、貯金になかなかお金を回せない20代で、71万円も貯金できていたらかなり優秀な方だと言えるかもしれませんね。

ちなみに学生の窓口が過去に大学生に行った調査では、貯金額0円という回答が最多。上位5つのうちで最高金額が30万円でしたので、社会人も含めての20代と比べると、大きな差があります。大学生のうちは貯金しなくても、社会人になったらしっかりと貯金をするようになる人が多いのでしょうか?

▼大学生の貯金額ランキング! 平均と最低&最高額はいくら? まさかの「0円」が◯割も!
https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/38534

■20代は収入のうちどれくらいを貯蓄に回す?

『家計の金融行動に関する世論調査【単身世帯調査】』では、「年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合」についても調査しています。それによると、20代の調査対象者285人の貯蓄割合は以下のようになっています。

・5%未満……7人(2.5%)
・5-10%未満……33人(11.6%)
・10-15%未満……51人(17.9%)
・15-20%未満……15人(5.3%)
・20-25%未満……41人(14.4%)
・25-30%未満……13人(4.6%)
・30-35%未満……26人(9.1%)
・35%以上……46人(16.1%)
・貯蓄しなかった……53人(18.6%)

調査結果はパーセントのみの表示でしたので、調査対象人数を参考に回答者数も出してみました。貯蓄に回していないという人を除けば手取り年収の「10-15%未満」を貯蓄に回している人が最多のようです。例えば手取りが300万円の人なら、年間30-45万円を貯蓄に回している計算になります。月ごとだと2.5-3.8万円を貯蓄しているということですね。

また、20代の平均は18%。手取りが300万円なら年間54万円、月ごとなら4.5万円の計算になります。ただ、平均とはいえ毎月この金額を貯蓄できる人はそこまで多くないでしょう。

■20代から毎月しっかりと貯金するにはどうすればいい?

●支出内容をしっかり把握しておく

20代から貯金を始めるためには、まずは支出内容の把握が大事です。そこがあいまいだと、貯蓄のためのプラン作りもままなりません。自分が何に対してどれくらい使っているのかわからないままだと、無駄遣いも増えてしまいますから、支出内容をしっかりまとめて把握しておきましょう。また、使ったお金とその内訳をメモしておくのもおすすめ。面倒かもしれませんが、無駄遣いのチェックができて便利です。

●公共料金のプランを見直す

20代のうちに給料の大幅アップを達成するのはとても難しいでしょう。ならば貯金のために支出を極力減らすしかありません。食費など毎月のお金だけでなく、電気やガスなど、公共料金も見直すのがおすすめ。特に電気料金は電力自由化によってさまざまな電力会社が登場しています。電力使用量によって値引きするプランやどんな使い方をしても一定の値引きが適用されるプラン、ほかのサービスとの同時契約でお得になるプランなどさまざまなものがありますから、自分に合った電力会社やプランを選んで公共料金の支出を少しでも抑えるといいですね。

●毎月決まったお金を貯める財形貯蓄を利用

社会人の場合は、「財形貯蓄」を使ってお金を貯めるのもアリです。財形貯蓄は、給料から決まった額を毎月天引きし、積み立てて貯金していくというもの。多くの企業が従業員向けに実施しています。もし入社した会社にこの制度があるのなら、利用するといいでしょう。

財形貯蓄は、1年たてばいつでも引き出しできる「一般財形」と、住宅資金として使う「住宅財形」、老後の年金として利用するために貯蓄する「年金財形」の3種類があります。住宅購入時に低金利の融資が受けられるなど、さまざまな優遇制度が盛り込まれているのも特徴。毎月天引きなので、気付けば貯まっている、というのもポイントです。

20代の貯金額の平均は71万円でしたが、これを読んでいるみなさんはどうでしょうか? 貯金額はこの金額よりも多いですか? それとも少ないですか? もし少ない人で、なかなか貯められない人は、自分の支出を見直し、財形貯蓄などを利用するなどして、賢くお金を貯めてみてください。

引用元:金融広報中央委員会「知るぽると」『家計の金融行動に関する世論調査【単身世帯調査】(平成19年以降)』
http://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/tanshin/

(中田ボンベ@dcp)

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