新型シビック タイプRはサーキットの狼なのか? 最新情報からその真相に迫る (2/3ページ)
しかし、フィット同じプラットフォームを採用したボディは剛性不足が叫ばれ、大パワーから来るアンダーなトルク特性は、FRスポーツ顔負けのハンドリング性能を誇ったNA時代のタイプRを知る人々から、辛口な評価を受けることになりました。
しかし、そうした声はホンダの開発陣にもしっかり届いていたようです。プラットフォームから刷新されたボディは高剛性化が図られ、ハンドリングに多大な影響を与えるリアサスペンションにはマルチリンク式を新たに採用。他にも前後重量配分の最適化が図られており、運動性能は前モデルからのレベルアップが期待できます。
■電子制御スロットルもレブマッチシステムも速さには必要不可欠photo by 本田技研工業株式会社ブリッピングやヒール&トゥはサーキットやジムカーナ愛好家のたしなみですが、純粋に速さを追求するとなると、もはや必要ない技術であることは、残念ながら否定できない事実です。320馬力もの大パワーFFなんていう車は、電子制御によるスロットル開度の調整がなくては成立しないものであり、ニュルブルクリンクで幅を利かせるメガーヌRS、セアト レオンクプラ、ゴルフGTIといったハイパワーFFマシンと渡り合うには必要不可欠です。そして、そうしたハイパワーマシンに求められるのは、ピーキーな演出ではなく乗りやすさだと思われます。つまり、グランドツーリング的な味付けは必ずしもパフォーマンスを落とすようなものではなく、むしろパフォーマンスを十分に発揮するために必要なことだったと考えられるのです。
■エクステリアデザインも性能のためphoto by 本田技研工業株式会社かつての初代シビック タイプRはサーキットでの開発時、リアスポイラーを取り外しただけで大きく安定性が損なわれ、スピンを連発したという話があります。つまり、ホンダの純正エアロパーツはそれだけ考えて造られていたというエピソードです。大型グリルを備えたいかついフロントフェイスから、大型ディフューザーと大型リアスポイラー、ボルテックスジェネレーターにより武装されたリアに至るまで、新型シビック タイプRは大げさな程のエアロパーツですが、この全てのパーツに意味があるのなら、その空力効果は絶大でしょう。