沢尻エリカの『母になる』が大コケ濃厚な中身で初回視聴率10.6%

デイリーニュースオンライン

水曜ドラマ『母になる』|日本テレビ公式サイトより
水曜ドラマ『母になる』|日本テレビ公式サイトより

 沢尻エリカ(31)が主演を務めるドラマ『母になる』(日本テレビ系:水曜日夜10時放送)初回が12日に放送され、平均視聴率10.6%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)となった。第1話放送を見終えた率直な感想は、悲しいかな「次回が全く気にならない」だった。 第1話は、新クールの中から「どのドラマを見ようか」と決めかねている人にとっては非常に重要だ。その点で、次回に期待を持たせない展開で終了してしまった同ドラマは致命傷を負ったといえよう。

 そもそも『母になる』は、約3年ぶりの連続ドラマ主演となる沢尻に、板谷由夏、小池栄子と豪華女優陣を迎え、3人の女性が母になるための葛藤を描くヒューマンドラマという位置づけだったはずだ。何よりも、結衣(沢尻エリカ)の息子が誘拐され、9年の月日を経て再会するということが、告知の時点で視聴者に知らされているにも関わらず、話がそこまで全く進まない。前半の結衣と陽一(藤木直人)の出会いは母親の葛藤を描くには全くの不要シーン。前半部分ははいったい何を視聴者に訴えたかったのだろうか。

 それに、子役のひどすぎる棒読みには驚いた。小さな子にこんなことを言いたくはないが、あまりにも酷すぎる。「胸がぎゅっとなるのは“愛しいから”」、これは9年後の息子との再会に絡む重要なシーンだったはずだが、あまりの棒読み具合にまったくドラマに入り込めない。同じ「母」を題材にしたドラマで一躍有名になった芦田愛菜がいかに天才子役だったかということを改めて思い知らされる結果となった。

 一方で、同窓会に行った結衣が不意に「息子がいなければ……」と思ってしまったことを泣きじゃくりながら告白したシーン。ここはあまりの演技力に「さすが!」と感服してしまった。ただ、裏を返せば第1話で良かったと言えるシーンはここだけだ。それ以外では全くもって「母」のイメージがない沢尻に違和感を覚えた視聴者も多かっただろう。

 また、子どもがいなくなったにも関わらず、整った部屋、綺麗な身だしなみ、落ち着いている態度など、設定上ありえないことも多すぎる。後半になっても、ダラダラとしたテンポは変わらない。見ている人の誰もが犯人はあいつだと思った相手はあっさりと死亡し、その後の詳しい描写もないまま、気が付けば結衣と陽一は離婚。麻子(小池英子)と息子のシーンも一瞬しかなかった。3人の母と言っているからには、梨沙子(板谷由夏)も今後絡んでくるのだろうが、もはや元旦那の上司の奥さんという立場で、結衣とどう関係してくるのかも謎だ。はっきり言って、何もかもがテキトーすぎて次も見たい!と思わせてくれるものが何もないのだ。

 まぁ、この類のドラマは最後まで見ないと良さが伝わりにくいというのもあるが……。すでに視聴者からはすでに見放されてしまった感だけが強く残った第1話であった。ただ、同ドラマにはHey!Sey!JUMPの中島裕翔と、ジャニーズJr.の道枝駿佑が出ているだけに、ジャニーズファンからは注目度が高くなっている。主演サイドの沢尻としてもジャニーズとしても打ち切りは避けたいところだろう。演技力の高い俳優陣が集まっているだけに、第2話からの巻き返しに期待するとしよう。

文・内村塩次郎(うちむら・しおじろう)
※1975年生まれ。ルポライターとして週刊誌やオピニオン誌で執筆。政治、経済、事件、芸能、ネットなど分野は幅広い。主な著作に『誰も書けなかったネットビジネス13兆円の危険な錬金術』(宝島社)など。
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