脱SMAPに拍車か?ジャニーズが目論む”ネット配信進出”という賭け (2/2ページ)
■「仕方なく」が最良の選択に?
前出の関係者が語る。
「ジャニーズのファンは、自分が応援するアイドルへの投資を惜しまない傾向があります。だから、ジャニーズ主演のオリジナルドラマは、特定の層にのみですが、キラーコンテンツになり得ます。このような動画配信サービスは月額コンテンツですから、ジャニーズドラマによって顧客が増えるのは歓迎すべき事態。さらに、ファンが見ると考えれば、低評価にもなりにくく、人気作と呼べる作品に出演したという箔もつきます」
また、ネット配信後の展開もジャニーズにとっておいしい話になるかもしれないと続ける。
「Netflixとフジテレビは提携しています。そして、フジテレビとジャニーズ事務所も関係が深い。今回のドラマは、フジテレビ制作ではありませんが、配信後、評判が良ければ、地上波で放送するという道も考えられます。もちろん、フジテレビなら、その逆輸入がやりやすい。動画配信先がNetflixだったのは、ここまでの戦略も入っているかもしれません」
ネットの世界には後手後手だったジャニーズ事務所。とはいえ、コンテンツの力は日本随一。業界を変えるような大きな影響力を持つポテンシャルを秘めているようだ。
- 文・真田栄太郎(さなだ・えいたろう)
- ※1978年神奈川県出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ダークサイドリポート』(ワニマガジン社)、『週刊宝島』(宝島社)、『Hot Dog Press』(講談社)などに寄稿。現在は週刊誌の記者・編集者として事件、芸能取材に奔走する