南信州「果実酒特区」でりんごを使用したシードル、ワイン、りんごジュースを5月10日から販売開始。生産から醸造まで一貫製造 (3/4ページ)
もちろん、土台となる土も、雪解け水を地下に浸透させたり、堆肥を自分たちで作ったりなどして豊かな土壌つくりのためのこだわりを貫いています。
働く私たちの原動力はお客様の笑顔です。そして笑顔はまわりに伝わっていきます。美味しい果物を食べたときの多くの人の笑顔を、私たちは美味しい果実を作るためのエネルギーに変えて日々励んでいます。
■同級生で会社立ち上げ、設立者の亡父の遺志を受け継いで会社設立
今回のシードル、ワイン、ジュースの発売は、2015年10月に弊社を設立したことから始まりました。廃果りんごを使ったワインやシードルの商品化を目指し、カネシゲ農園の古田康尋社長と、古田の高校の同級生で現代表取締役の櫻井隼人が立ち上げました。現在、社員の平均年齢は28歳という若い会社です。
2016年には長野県・飯田税務署から果実酒醸造免許の交付を受けました。弊社がある下伊那郡下條村は国の構造改革特別区域計画のうちの「果実酒特区」に認定されています。特区認定を受けると、新規就農の促進と農家の安定経営を支援するため、製造量の制限などが緩和されます。
弊社は国や村の補助を受けて発酵させるための醸造タンクを購入し、既存の搾汁施設と合わせて2016年10月までに製造工場を完成させました。
弊社の前身は、3年前に病気で死亡した設立者古田康尋の父・古田道寛が始めたりんごジュース作りです。りんごの生産だけという事業形態に限界を感じていた古田の父は、果実の可能性を信じてジュース作りをはじめ、その想いを受け継いで設立しました。
社名の「道」は、古田の亡父から一字をもらい、「今までの道を大事にしつつ、これから道をつくっていく」という思いによります。
こうした経緯から、製造した商品を多くの人に知っていただきたい、飲んでいただく機会を増やしたいと思い、『FARM&CIDERY KANESHIGE』を立ち上げて商品を開発、製造しています。
■将来はワイナリーを形成、観光で地方活性化を
初年度は500万円の売り上げを目標としています。今後についてはさまざまなイベントの開催や、多彩な果実を使ってつくるクラフトシードルを商品展開していきたいと考えています。