「都政の生き字引」が回顧する歴代知事の“実力”と小池百合子への提言 (2/2ページ)

アサ芸プラス

石原氏はどんな問題でも、興味がなければ関心を示さず、局長や幹部が石原氏に報告して決済をもらう時は、短い時間にどうやってわかりやすく説明するのか、それが大きな問題でした」

 石原氏がどれだけ豊洲問題に関心を示して取り組んだのかはわからないが、現在の混乱を招いた「原因」の一人であることは間違いない。一方、同じ「移転」でも、大塚氏が高く評価するのは79年から4期務めた鈴木氏だった。

「都庁舎を有楽町から西新宿に移転させる時、最初は半分近くの議員が移転に反対していました。区議や副都知事を個別に呼んで話を聞き、多くの人の意見に耳を傾けて議論を重んじたのです。都庁移転に限らず、ふだんから人に会うことをいとわず、毎日分単位でスケジュールが埋まり、トイレに行く暇もなかった。とにかく仕事熱心で酒の席でも議論をするのが好きで、女性の話や冗談を言う人ではなかったですね」

「都政研究」では、管理職試験対策や人事予想記事も人気企画で、その号は部数が伸びたという。

「組織にとって人事は一番の関心事。長年仕事をしていると人事の流れは見当がつきます。あまり核心に触れると、人事当局から注意されることもあり、わざと予想を外す時もあった」

 最後に小池都政が注目されるタイミングで廃刊を決めた理由を、こう明かす。

「年齢による体力・気力の低下もありますが、“政治ショー”になった最近の都政にうんざりした面もあります。行政課題が山積みなのに、小池氏がやっているのは問題をほじくるだけ。都民のために何がしたいのか、はっきり見えません」

「生き字引」の辛口エールは、小池氏に響くのか──。

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