サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「レッドコルディスの末脚炸裂!」 (2/2ページ)
除外覚悟でエントリーしてくる馬が多く、1勝馬は抽選になると思われる。2、3番手グループでの争いと前述したが、その1勝馬の中に将来を担うべき素質馬が少なくない。顔ぶれを見渡して「これはオークスでも!」と思える絶対視できる馬がいないだけに、1勝馬に目を向けるのは決して無謀なことではないだろう。
期待を寄せてみたいのは、レッドコルディスだ。
前走の君子蘭賞は5着に敗れたが、新馬戦勝ち以来5カ月半ぶりの実戦。しかも取り消し(感冒)後の一戦で、体調が整っていなかった。イレ込んでいたため大きく出遅れたが、それでいてメンバー最速の上がり脚で勝ち馬とコンマ5秒差の好内容。高い能力を秘めていればこその競馬だった。
この中間は立ち直って、ここ目標にしっかりと乗り込まれている。落ち着きを取り戻して雰囲気が実によく、一変して好気配を誇っている。
「うちの期待馬。素質は文句なくオープン級です」
こう言って胸を張るのは高橋忠調教師だが、中間の稽古の動きは軽快かつリズミカル。まずは存分に力を出せる状態にあると見てよさそうだ。
あか抜けて均斉の取れた好馬体からも秘めた力は相当なものと察せられる。英・愛ダービーを制したコマンダーインチーフ、ウォーニング(全欧2、3歳王者)が近親にいる良血。よほどの外枠を引かないかぎり、チャンス大と見た。