【機械翻訳はここまで進化した】"Travis"はなんと80言語をリアルタイムで音声翻訳可能
Googleのリアルタイム翻訳など、世界の翻訳事情は大幅に進歩しています。
もちろん英語が中心になりますが、なかには英語が公用語ではなく観光地以外の場所では英語以外も使えないと困る、ということもあるでしょう。
そんな悩みを解決してくれるのが、今回ご紹介するTravisです。
なんと対応言語は80言語。その精度はどの程度のものなんでしょうか。
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80言語を瞬間翻訳"Travis"
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こちらの動画のように、世界には数えきれない言語があります。
そのような言語のうち、80の言語を翻訳する人工知能をTravisは搭載しています。
端末はポケットサイズで、翻訳はすべて2秒以内で行われるようで、一度の充電で12時間は使えるそう。またこんなにもマルチな言語に対応しているアプリや翻訳機は今までになかったのではないでしょうか。
また、オンライン翻訳とオフライン翻訳を使い分けることでができ、80のうち20の言語はオフラインで使用することが可能です。
日本語はもちろんオフラインですし、その他には英語含めフランス語、ドイツ語、中国語、韓国語、タイ語などがオフライン言語として使用できます。
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デモ動画を見ても、その翻訳の速さがわかると思います。
スムーズなコミュニケーションを実現することをモットーとしているため、会話のテンポも文句なしですよね。
実際に日本語を用いたデモ動画がないので、難しい日本語がどれだけスマートに翻訳されるかは不明ですが、大いに期待してしまいますね。
グローバル化が以前にも増して進む現在、1つは持っておいて損はないと思わせてくれるガジェットです。
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機械翻訳はこうして進化した
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Google翻訳がリアルタイム翻訳を始めたのは記憶に新しく、このOKAMOTO'Sの動画でも話題になりました。
今でこそ、カメラに写すだけでたくさんの単語や、その無数の組み合わせからなる構文を計算できるようになりましたが、機械翻訳は調べてみると結構歴史のある研究分野でした。
まず機械翻訳が行われるようになったきっかけは第二次世界大戦。
他国の暗号を読み取る技術により、変換への期待は高まりました。
日本で本格的に機械翻訳の研究が行われたのは1955年です。
しかし1966年にアメリカで提出された当時の機械翻訳の調査委員会であるALPACの報告書では、「機械翻訳は当分できない」という報告がされ、機械翻訳の研究はかなり縮小しました。
それでもコンピューターの進歩に伴い、1982年に科学技術庁でも機械翻訳の研究がスタート。
パソコンを用いての翻訳もできるようになり、やっと現在の精度まで高まったんです。
といっても、Google翻訳を使ってもわかるように、やはりその精度はまだまだといったところ。
日本国内でも方言やイントネーションは地方によって異なるので、完璧な翻訳が完成するのはまだ先のことになりそうです。
しかし、今回ご紹介したTravisのようなデバイスが出てくると、機械翻訳への期待はかなり高まりますね!