ちまちま動いて配送のお手伝い。中国のロボット配送システムがすごい!
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人間の職を奪うといわれている一方、人間がためらうような汚れ仕事もこなせるロボット。それを使いこなす立場にあるのもまた人間なのだが、世界的にもロボットによる単純作業の自動化は加速しつつあるという。
こうした時代を反映するかの如く、最近中国の大手配送会社が小包の仕分け作業を小型ロボット群に任せるシステムを導入、今月4月にその様子を公開してメディアを賑わせている。
広い倉庫の中で、鮮やかなオレンジ色の本体の上に小包を乗せ、クルクル周りせっせとお仕事をこなすロボットたちの働きぶりを見てみよう。
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Robots sorting system helps Chinese company finish at least 200,000 packages a day in the warehouse・安価で正確な仕分けロボットたち
今月初旬、中国の大手宅配会社Shentong (STO) Expressの倉庫にある選別センターで働くロボットたちの様子が公開された。
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この新システムは人の代わりにロボットに小包の仕分け作業をさせるシステムで、コストは人間を使うよりも安上がりなだけでなく処理スピードも速い。・1日に200,000個を処理し人的コストの節約に成功
オレンジ色の小型ロボットたちは作業員が乗せた小包のコードをスキャンして行先情報を特定。これでミスを実質的に排除することができる。
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某お掃除ロボット似の動きで互いに衝突を避けつつスルスル移動。目的地に到着すると本体上部をそっと傾けて、シュートに通じる床の穴に投入する。
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このロボットたちは1日に200,000個の小包を仕分けることができ、電気が足りなくなれば自ら充電するため24時間稼働できる。これに比べ、かつて雇っていた仕分け作業員の勤務時間は、朝6時から6~7時間だった。
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同社はこの新システムのおかげで、これまでかかっていた人件費などのコストをなんと半分近くも節約できた。・今後の課題は効率と精度向上
この仕分けセンターは今のところ杭州市内に2つのみ。だが今後はこのシステムを大規模センターにも導入する予定で、ロボットの効率を30パーセント上げて仕分けの精度を最大限に高めることも目標にしている。
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中国国内では産業用ロボットの数が急増しており、2015年から2016年にかけては30パーセントも増加した。また政府も2020年までに年間のロボット生産量10万台を目指しているそうだ。
物流業界における自動化といえば、米UPSで開発中のドローンを用いた配送システムの話題もあったが、休息や睡眠をとらずとも効率を下げることなく正確に作業を続けるロボットは、様々な形で企業に頼られる労働力になりそうだ。
via:boingboing、neatorama、scmp・translated D/ edited by parumo
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