子どもの正しい叱り方とは?“怒る”と“叱る”で変わる心の育ち方

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子どものしつけだからと思っていても、つい感情的に怒鳴ったり、行き過ぎてしまうことを経験されたママたちは多いのではないでしょうか?

実は「怒る」と「叱る」は異なっていて、子どもに与える影響もそれぞれ違うようです。

今回は、子どものしつけについて「怒る」と「叱る」の違いや、行き過ぎてしまった場合の親としての対処法など、医師に詳しく解説していただきました。

子どものしつけ「怒る」と「叱る」の違い

怒る

子どもの言動で自分が不愉快になったとき、その思いを子どもにぶつけることで自分の気持ちを晴らそうとする自分優位の行動です。

叱る

子どもが望ましくないことを行っているときに、子どもを良い方向に導くことを目的に、あえてきつく言い諭すことです。 誤った「叱り方」で懸念される子どもへの悪影響
人格を否定するような言葉を常々かけられていると、子どもの自己評価が低くなり、生きている価値がないとか、自分は何をやってもだめだ、できるわけがないと考えるようになり、挑戦する勇気を失くしてしまいます。

大人でも、仕事でミスをしたときに、そのミスについてだけではなく「こんな失敗をするお前はクズだ」などと人格否定をされたら非常に悲しいはずです。

こんなことをするお前は嫌いだ、ダメだと言うのではなく、この行動については駄目だが、子ども本人のことは愛しており信頼していると示す必要があります。 逆に全く叱らない育て方はどうなの?
大人が子どもの言う通り・やる通りにしておいたほうが楽だからという理由で、ふさわしくない言動を放置しておくと、子どもは良いことと悪いことの区別を学ぶ機会がなく、自分を律することができません。

いずれ他の大人や先生に叱られたり、友達を失くすことにつながり、本人がつらい思いをします。 もし感情的に叱ってしまったら?
大人も人間なので感情的になることもありますが、後で「ごめんね、言い過ぎた。でもあの言動はこういう理由で良くなかったし、私も悲しい思いをした」と説明してあげてください。 子どもの正しい「叱り方」のポイント
感情的にならない
感情的にならず、なぜそうしてはいけないのかを理由を付けて説明するようにします。

また、その理由については、「運転手さんに叱られるから、バスの中では静かに」「店員さんに叱られるから、お店では走っちゃダメ」のように、誰かに叱られるからと言ってしまうと、隠れてなら悪いことをしてもいいということになってしまいます。

今起こした言動についてだけ注意する
悪い言動ばかりを並べたてず、今ここでの言動についてだけ注意するようにします。

この前もこうしていた、他の点でもだらしない、などなどと関係のないことまで言われると、従う気を失くしてしまいます。

他人と比較しない
他人と比較しないようにします。特にきょうだい間での比較は、後々まで家族間での感情のもつれを引き起こします。家庭環境の違う友達との比較も、子どもにとっては不愉快です。

脅しや交換条件を提示しない
できる限り、脅しや交換条件を提示して言うことを聞かせようとしないようにします。

言うことを聞かないと殴るぞとか、置いてきぼりにするぞ、とかいうことは反抗心を呼び起こします。 最後に医師から一言
幼い子どもの言動は親の責任になってしまうため、親にとっては適切な行動をしてほしいというプレッシャーがあり、ついつい言い過ぎたり感情をぶつけてしまいがちです。

親が感情やストレスをコントロールし、できるだけ子どもに伝わる叱り方ができるといいと思います。

(監修:Doctors Me 医師)

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