若作り詐欺女、テレビが報じない「金と男」 (2/2ページ)

日刊大衆



 本誌の取材では、2015年9月24日に、彼女は日本の関係者らと連絡が取れなくなっており、16年1月にタイに渡っている。現地では、リゾート地であるパタヤなどで豪遊し、ホストクラブで知り合った31歳のイケメン男性と昨夏から交際。冒頭で述べたボーイフレンドは彼のことだ。

 しかも彼女は、この男性に一目惚れし、「“2年間、夫婦として生活してくれたら1000万バーツ(約3200万円)あげる”と持ちかけたそうです。結局、その半分を最初に渡して新築の豪邸で同棲生活を開始。その後は、1か月に6万~9万円の生活費を渡し、イケメンを“支配”していたんです」(同)

 さらに山辺容疑者は、このタイ人男性とつきあう以前に、フィリピン人男性とも交際していたという。今回の事件の被害者の一人によると、山辺容疑者は<彼はフィリピンのトップモデル><私がスポンサーになっている><コンドミニアムや車を買ってあげた>などと言って、スマホのアプリを使い、男性と一緒に写った画像を送ってきたそうだ。

「山辺容疑者は、日本で騙し取った大金をアジアで使っていたわけです。事件を起こした日本から逃げると同時に、物価の安い国に行けば、イケメンをいくらでも自分の支配下に置けるという我欲を満たす目的もあったんでしょう」(事件記者)

 彼女の派手な金遣いが明らかになる一方で、先行き不透明なのが事件の解明だ。事件化されていないものも含めれば、被害総額は10億円どころか数十億円との話もあり、「事件解明が進んでも、すべてが表沙汰になることはない」というのだ。

 その理由は2つある。まず、声を上げることのできない被害者がいること。

「ある被害者女性は、山辺容疑者に資金を奪われたことを苦にして、すでに自殺してしまった。また、生きていても、騙されたことを恥じて名乗り出ない人もいると考えられます。事実、被害者の中には相当に著名な方もいますからね」(捜査関係者)

 さらに、「山辺容疑者が“被害者は私”と言っているように、彼女を利用していた取り巻きもいるんです。彼らが事件解明を妨げる可能性もあります」(経済誌記者)

 最後に、前出の捜査関係者はこう付け加える。「山辺のトレードマークになった聖子ちゃんカットですが、あれは実はカツラ。彼女は12のカツラを使い分けてたようです」

 人様から騙し取った金で煌びやかな生活に溺れていた62歳の女。今後は、厳しい現実が待ち受ける。

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