「北朝鮮のミサイル」日本をどう狙う? (3/5ページ)
ゆえに私の予想では、核実験の可能性が3割、ICBM試射が7割ですね」(前同)
事実、アメリカは新たな北朝鮮のミサイル発射に備え、同盟国に対して「迎撃する用意がある」と通知したと、オーストラリアの『デーリー・テレグラフ』(電子版)が報じている。アメリカはすでに、北朝鮮のICBM発射実験に照準を定めているのだ。「ICBMを発射されて、何もしなかったら、それこそトランプ大統領が金正恩に舐められることになります。アメリカが先制攻撃する可能性は十分あると考えています」(前出の辺氏)
しかも、アメリカは空母の派遣とともに、強襲揚陸艦も北朝鮮へ向かわせている。万が一の際は、北朝鮮への地上作戦も想定している構えだ。いずれにせよ27日に、朝鮮戦争以来の危機が迫っているのは確かなようだ。
「実は、北朝鮮への“先制攻撃論”は、1994年にもアメリカ国内で検討されたことがありました。北朝鮮がNPT(核拡散禁止条約)脱退を表明したのち、北朝鮮の寧辺核団地を攻撃するという議論になったんです」(元自衛隊幹部)
ところが、当時の在韓米軍で詳細に検討したところ、「南北の休戦ラインに配置された長射程砲で北朝鮮が韓国の首都圏を攻撃し、さらには300~500キロの短距離ミサイルを発射して韓国全土が焦土になるという分析結果が出たんです」(前同)
その後、北朝鮮は短距離ミサイルに加え、日本やグアムを射程に入れた中距離ミサイル、そして、今やICBMさえ手に入れようとしている。ということは、アメリカ軍の先制攻撃によって、韓国のみならず、日本も絶えず報復攻撃の危険にさらされることになる。
軍事ジャーナリストの井上和彦氏は、こう語る。「北朝鮮が今年3月6日、ミサイル4発を立て続けに発射し、日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下させました。中国の協力もあって、北朝鮮のミサイルの精度は飛躍的に上がっています」
しかも、その際、北朝鮮が異なる攻撃目標を想定して、ミサイルを4発同時に発射したのは初めて。それだけ、自衛隊の迎撃はより困難になる。では、北朝鮮の中距離ミサイルは、日本のどこを標的にしているのだろうか。
「4年前、北朝鮮は米韓両国の軍事演習に反発。