杉田がガスケ相手に会心の攻撃的テニス、会場から“スギタ・コール” [バルセロナ・オープン・バンコサバデル] (3/4ページ)
しぶとくミスを誘おうとしてくるガスケと競り合いを続ける杉田は、第9ゲームで、「自分でもやや打ちすぎかと思った」と言うほど打ちまくり、フォアのダウン・ザ・ラインを決めてブレークに成功。5-4からの自分のサービスゲームで40-0と3マッチポイントを握った。ところが前述の通り、そこからサイドアウト、ダブルフォールト、粘られた末のミスが続き、試合を終える代わりにブレークを許してしまったのだ。
通常なら精神的にがくっと落ちてもおかしくない場面。実際、5-5からのガスケのサービスゲームでは、「ああまずい」という気持ちになり少し考えてしまったと明かす。しかし次のエンドチェンジですぐに気持ちを切り替えたという杉田は、5-6からの自分のサービスゲームでも強気で打っていく姿勢を崩さず。フォアを厳しいコースに打ち込んで、今度はしっかり決めきり勝負をタイブレークにもち込んだ。
3マッチポイントを逃しても精神的に折れず、苦しい場面で踏ん張り抜けた理由は何だったのか。
「もちろん自分はチャレンジャーだという気持ちもあるし、相手が素晴らしい選手だというのはわかっていたので、もったいない試合はしたくないという気持ちに支えられた。あそこで頭を下げてしまっていたら、今日の試合でそこまでやってきたことすべてを台無しにしてしまうところだった。あそこでしっかり自分のペースにもってくることができ、本当によかったと思う」と杉田は言った。
試合を通して杉田の強打を球種を混ぜた返球で巧みにいなしてミスを誘ってきたガスケだが、タイブレークでのガスケは杉田がたたみかけるように打っていく中、ややディフェンシブになりすぎていた。
「自分で決めないと終われないコートなので、自らしっかり攻めていった。速いサーフェスと違い、クレーの場合はしっかり打ちきって勝たないといけない。それがたぶんクレーの醍醐味なのだと思う。その分、絶対打ちきって勝つぞ、という意気込みで最後までいくことができ、その効果がタイブレークで出た」と杉田は満足感を覗かせる。
タイブレーク最初のポイントは杉田のドロップショットのミスだったが、その後はほぼ杉田の独壇場だった。