ほくろがかゆい……これってガン!? 「ほくろ」と「ガン」を見分ける方法 (1/2ページ)
「最近ほくろがかゆい」……そんな風に悩んでいませんか? もしかしたらそれ、病気のサインかもしれませんよ。今回はほくろがかゆい原因や、ガン(メラノーマ)と見分ける方法について皮膚科医の高麗恵理の解説紹介します。
■そもそも「ほくろ」とは?そもそも「ほくろ」とは一体何なのでしょうか? ほくろがかゆい原因を解説する前に、まずはほくろの正体について探っていきましょう。
◇ほくろの正体正式には母斑細胞母斑(ぼはんさいぼうぼはん)といいます。母斑細胞という細胞が増殖することによって生じるもので小型のものを「ほくろ」と呼んでいます。母斑細胞にはメラニンの産生能があるため黒く見えますが、中には色がないものもあります。
■ほくろがかゆい原因ほくろの正体がわかったところで、次にほくろがかゆい原因について見ていきましょう。詳しいお話を高麗先生に教えてもらいました。
◇ほくろ自体はかゆくならないほくろの症状にかゆみはありません。ほくろの部分がかゆいのは周りの皮膚が湿疹などを起こしていたり、汗などの刺激によってかゆみが生じている可能性があるからです。通常、メラノーマをはじめとする皮膚がんにかゆみの症状はないので、ほくろの部分がかゆいことを大きく心配する必要はありません。むしろかゆみよりもほくろが大きい、形がいびつであるなどの変化の方がメラノーマの疑いがあります。
「ほくろ」か「メラノーマ」かは、ダーモスコープという拡大して観察する機械を使用して診断していきます。外来ですぐにできる検査ですので、ほくろのかゆみがあるなしに関わらず、心配な場合は皮膚科で診てもらいましょう。
ちなみに、ほくろに似た外見を示すもので「脂漏性角化症(しろうせいかっかしょう)」というものがあります。これは黒褐色で盛り上がりがあり、粘土を貼り付けたような外見が特徴で老人性いぼなどと呼ばれるものです。この脂漏性角化症が短期間に全身に多発しかゆみをともなう場合はLeser-Trélat(レーザートレラ)徴候といって内臓の悪性腫瘍の可能性があるため全身の検査が必要になります。