Googleで誕生した、たった「5日」で問題解決へ導く超速プロセスとは? (2/3ページ)
「スプリント」は、問題解決のすべてのプロセス――着手前の会議から解決まで――を、たったの「5日」で完了させる。
しかも、その5日間を不眠不休で働けというのではない。仕事は10時から17時。もちろんランチタイムや休憩も確保されている。仕事にスピードを求められる現代において、これほど心強いメソッドはないだろう。
■「プロトタイプ」と「テスト」で問題解決の答えを出す
本書では、「スプリントとは、アイデアをプロトタイプの形に素早く落とし込み、それを顧客とテストすることによって、重要な問題に答えを出す手法」だと説明されている。
この説明だけではわかりにくいので、実際にスプリントを使ってオンライン販売に着手した、アメリカの人気コーヒーショップ「ブルーボトルコーヒー」を例に紹介しよう。
「ブルーボトルコーヒー」では、コーヒー豆をオンライン販売する計画があった。課題は、「新規顧客の獲得」だ。
ブルーボトルコーヒーの強みは徹底的に豆にこだわっていることにある。しかし、オンラインストアに訪れる新規顧客は、どんな豆が自分に合うのかがわからないだろう、という問題があった。そこで、オンラインストアの“プロトタイプ(試作品)”を作成し、顧客になりそうな人を集めて「このオンラインショップで買いたくなるかどうか?」を“テスト”したのだ。
その結果、新規顧客がどんなデザインやテキストのオンラインストアだったら、ブルーボトルコーヒーの豆を買いたくなるかが判明した。
つまり、「新規顧客が獲得できるオンラインショップの形」という“答え”が見つかったのだ。
これだけ見ると「PDCAサイクル」「カイゼン」の手法に似ていると感じるだろう。しかし、それらの手法と一線を画すのは、やはり5日という限られた時間で全てを完了させるという点だ。