Googleで誕生した、たった「5日」で問題解決へ導く超速プロセスとは? (3/3ページ)

新刊JP


一体どうすれば、一週間もかからずに問題解決まで行き着けるのだろうか? ■「5日」で問題が解決される合理的なプロセス

残業もなく「5日」で問題解決が成される理由は、ひとえに合理性を追求したプロセスの構築と、そのコンセプトにある。

大切なのは、「スプリント」のコンセプトだ。

「スプリント」は、あくまで問題解決の答えを見つけるための手法であって、100%の完成品をつくることではない。ブルーボトムコーヒーの例で言えば、すぐに稼動できるオンラインストアをつくるのではなく、「新規顧客が気にいるオンラインストアとは?」という問題の答えが出ればいいわけだ。

その上で、5日間でやるべきことは、次のようなプロセスになる。

月曜日:問題を洗い出して、どの部分に照準を合わせるのかを決める。
火曜日:多くのソリューション(解決策)を紙にスケッチする。
水曜日:最高のソリューションを選び、アイデアを検証可能な仮説の形に変える。
木曜日:仮説を検証するためのリアルなプロトタイプを完成させる。
金曜日:生身の人間で、それをテストする。

各曜日のプロセスには、合理性を追求した数々のやり方がある。
月曜日の「問題のどの部分に照準を合わせるか」で言えば、「どうすればメモ」と「ドット投票」という方法を使い、短時間で照準を絞っていく。

スプリントに参加する各々のメンバーが、付箋に「どうすれば〜できるか?」というメモを書いていき、それを集めて壁一面に貼り付ける。
貼り付けられたメモを大まかに分類したら、参加者は無言で「これはいい」と思ったメモに丸いシール(ドットシール)を貼って投票する。

ポイントになるのは、「各々が付箋にメモを書く」「無言で投票する」という点だ。
こうした意思決定プロセスを「話し合い」という手段に委ねると、往々にして時間が食い潰されていく。
そうした無駄を省くためのシンプルで合理的な方法が、スプリントの各プロセスには散りばめられているので、ぜひ一読してみてほしい。

本書で書かれている数々の手法は、小さな課題や一人の作業にも役立つものが多い。
問題に行き詰まったとき、抽象的なアイデアを具現化したいとき、何から手をつけたらわからないときに読んで、実践してみるのもよいだろう。

(ライター/大村佑介)

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