別々だったの!? 意外と知らない日本「3つの公安」 (3/3ページ)

まいじつ

警察を管理する組織「公安委員会」

Photo Credit: Dick Thomas Johnson Flickr via Compfight cc

上記の2組織とは全く違う仕事をしているのが、この公安委員会である。テレビドラマなどで取り上げられることはほとんどなく、知名度は低いが、全国の警察を管理する機関で、その長は国務大臣である国家公安委員長であり、総理大臣によって任命される閣僚である。

都道府県の警察の運営を管理する権限を持ち、各都道府県の警察の上級庁は各都道府県の公安委員会であり、最上級庁が国家公安委員会となる。そのため、国民からの警察への苦情申立や、行政不服申立などの窓口にもなっている。ほかにも、警備業や風俗営業の許認可、運転免許の発行などを行っており、ほかにもパチスロなどの検定の実施もこの公安委員会の権限で行われている。

3種類の公安の違いはお分かりいただけただろうか? 基本的には、犯罪捜査は公安警察で、情報収集は公安調査庁、各届出や警察への苦情などは公安委員会の仕事だが、公安警察と公安調査庁は仕事の内容が一部重複することから、連携して動くことも多い。テレビなどで公安という言葉が出たときは、どの公安のことか考えながら見てみると、また違う発見があるだろう。

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