背表紙におさまりきらない?「世界一“タイトルが長い”本」を調査! (4/4ページ)

新刊JP


数多ある本の中から、まずは手に取ってもらうための戦略として、「長文タイトル」が生まれたわけだ。

しかし、その戦略がインフレ気味であることは否めないだろう。
皆一様に、他の書籍よりも目立たせようと長文のタイトルをつけてしまえば、結果的には他との差別化にはならなくなる。

その反動なのか、昨今は「シンプルで短いタイトル」の書籍が目立つ。
『伝え方が9割』『嫌われる勇気』『生産性』『やり抜く力 GRIT』などのヒット作は、一言や一文で伝わるタイトルを前面に押し出し、副題は小さい文字で添えるようにデザインされている。

一度、こういった「タイトルの長短」に注目して、書店の本棚を見て回ってはいかがだろうか。
時代は繰り返すと言うが、またどこかでタイトルの潮目が変わるときがくるだろう。
そのときに「シンプルなタイトルから、また長文タイトルの波が来たな」と、世の中の流れを楽しめるかもしれない。

(ライター:大村佑介)

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