石柱の彫刻から1万3,000年前の彗星の衝突によって気候が変化し最初の文明が生まれた可能性(英研究)

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石柱の彫刻から1万3,000年前の彗星の衝突によって気候が変化し最初の文明が生まれた可能性(英研究)
石柱の彫刻から1万3,000年前の彗星の衝突によって気候が変化し最初の文明が生まれた可能性(英研究)

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 トルコの遺跡で発見された石柱の彫刻から、1万3,000年前に彗星が衝突し、ミニ氷河期を到来させたことがほぼ明らかになったそうだ。これは人類最初の文明の興りにつながっている。

 トルコ南部のギョベクリ・テペという紀元前9,000年頃のものと考えられる世界最古の寺院跡には、バルチャーストーンと呼ばれる石柱がある。そこに刻まれた彫刻は、いくつもの彗星の破片が地球に衝突したことを示しているという。

 英エディンバラ大学の研究チームは、彫刻されている動物を星座のシンボルであると解釈し、コンピューター解析でその配置パターンに一致する時代を探したところ、紀元前10,950年のそれと一致した。

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・バルチャーストーンの石柱
 グリーンランドの氷核からは、新ドリアス期が紀元前10,890年に始まったことが判明しており、石柱に刻まれた時代とぴったり一致する。

 新ドリアス期における急激な気温の低下が、隕石に起因するものであるかどうかについては長年の議論があった。この時期は、農業が始まり、最初の新石器時代文明が登場していることから、人類史において重要な期間であったとみなされている。

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・彗星衝突の影響が刻まれる石柱
 彗星衝突以前、中東には広い範囲で大麦と小麦が自生しており、人類はここに定住するようになった。しかし衝突により気温が低下したために、狩猟採集民は作物を育てる何らかの方法を編み出す必要に迫られた。

 彼らは、厳しい気候でも作物が育つよう水やりや種の選別を行い、これが現代の農業へとつながっていく。

 研究者によると、石柱の彫刻はギョベクリ・テペの人々によって1,000年間も大切に扱われてきたようだという。すなわち地殻変動の記録であり、その影響の深刻さを示唆している。

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 彫刻には頭のない人間も含まれており、災害により多くの人命が失われたことを示していると考えられる。さらに原始的な文字によって、地球の回転軸の長期的な変化まで記録されている可能性もある。

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 この発見は、地球が彗星の輪の軌道を通過するために隕石の衝突が増える時期があるという理論を裏付けるものだ。

 研究の中心人物であるマーティン・スウェットマン博士は、今回の発見は、最近発見された北アメリカ大陸で見られる特異なプラチナの分布と併せて、新ドリアス期彗星衝突説を実質的に証明しているとコメントする。

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 博士によると、ギョベクリ・テペは古代の天文台であり、バルチャーストーンは甚大な被害をもたらした災害の記念碑のようなものなのだという。そして、その災害は氷河期が終わって以降最悪の出来事で、パラダイムの変化をもたらすほどの影響を与えたそうだ。


via:The incredible ancient stone carvings that reveal how a devastating comet impact 13,000 years ago killed thousands, altered the climate and triggered the rise of the first civilisations/ translated hiroching / edited by parumo



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