ビニール袋のような人工子宮の中で羊の胎児を育てることに成功。未熟児の命を救う(米研究) (3/4ページ)
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なお人工子宮によって完全に体外で子供を育てようという試みについて、フレーク氏は否定している。
「現実的に、現時点でそうした技術は近い将来であっても登場しないでしょう。胎児のごく最初の期間を支えることができるのは母体だけです」
イギリスでは毎年60,000人(9人に1人)が早産で産まれ、専門的なケアが必要になる。22週で生まれた場合、生存率はゼロに近いが、母体に留まる日数が長引くほどに急速に改善する。生存率は23週で15パーセント、24週で55パーセント、25週なら80パーセント(2006年の時点では53パーセント)に達する。
しかし健康状態は生存率ほど改善せず、26週未満で生まれた場合、11歳の時点で45パーセントの子供が重度の認知障害を負っている。
このことから、極端な早産の子供のために、母体の外に子宮と同じような環境を再現する技術がかねてから求められてきたが、これまで数多くの難問によって実現が阻まれてきた。今回の成功は、その実現への第一歩となるものであるが、臨床の現場で使用されるまでに20年はかかると見る専門家もいる。