天才テリー伊藤対談「権藤博」(2)青木選手がムードメーカーの役を!? (2/2ページ)

アサ芸プラス

あれは、どういう判断だったんですか?

権藤 今回、青木の存在は実に大きかったんです。第1戦で、センターに抜けそうな打球をダイビングキャッチして捕ったじゃないですか。で、ベンチに帰ってきた時、みんなでハイタッチしたんですけど、「バチーン!」って僕の手が吹っ飛びそうなぐらいの力が込もっていたんです。それで、みんな「これは頑張らなくては」という気持ちにスイッチが入ったんですね。

テリー 前回はイチローがムードメーカーでしたけど、今回はやっぱりメジャーの青木がその任を?

権藤 ええ。だからあいつが凡打しても、みんな黙っているんですよ。チームのために何とかしようとしている青木の姿が、みんなを発奮させた。だから打つ、打たないは別にして、青木は大事な選手でした。

テリー あと、最初は「第3のキャッチャー」と言われていた小林(誠司)も変わっていきましたね。今回、小林はかなりピッチャーのいいところを引き出していたんじゃないでしょうか?

権藤 それは大いにありますね。

テリー しかもまた、いいところで打ちましたよね。

権藤 えぇ、タイムリーは打つわ、ホームランは打つわ、一躍、時の人になっちゃってね(笑)。

テリー 小久保監督との采配の打ち合わせは、どんな感じだったんですか?

権藤 私はだいたい即決するほうなんですけど、今回は2人で何でも話し合いました。というのも私、今まで弱いチームばっかりにしか呼ばれてないでしょう? 最下位の近鉄、最下位のダイエー、最下位の横浜(笑)。

テリー またまた! 横浜は2回も優勝させているじゃないですか。

権藤 でも、今回はいい選手ばっかり集まっているからね。だから、よけいに悩んだんですよ。

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