政治家になるには? 仕事はどんなことをしているの? 気になる仕事内容と給与を解説

学生の窓口

学生のみなさんのなかには「政治家」を志す人もいるでしょう。また、政治家になるにはどうすればいいのか、政治家は普段どんな仕事をしているのか興味があるという人もいると思います。そこで今回は、政治家になるにはどうすればいいか、なり方や仕事内容、そして気になる給与について解説します。

■「政治家」になるには選挙で選ばれることが大前提

「政治家」を『広辞苑 第六版』で引いてみると「政治にたずさわる人」(P.1541より引用)と出ています。職業としての「政治家」であれば、やはり国政に携わる「衆議院議員」「参議院議員」、また地方行政に携わる地方公共団体の「議会議員」が「政治家」に当たるでしょう。

つまりいわゆる「政治家」の仕事は、国政・地方行政に携わることであり、政治家になるには選挙に立候補して当選しないといけない、というわけです。政治に携わるためには、まずもって有権者の支持を得る必要があるのです。

俗に「選挙で当選するには『三バン』が大事」なんて言われます。この三バンとは「ジバン(地盤)・カンバン(看板)・カバン(鞄)」のことです。

地盤……後援会などの組織
看板……知名度
鞄……資金力

■政治家の仕事ってどんなの?

次は「政治家の仕事」についてです。国会中継で国会議員の人が法案に関して質疑応答しているシーンを見たことがあるかもしれませんが、そうした「法整備」は国会議員の大きな仕事。ほかにも国民に代わって総理大臣を選ぶことや、国民がよりよい暮らしを送るための政策の提案、国家予算の決定も重要な仕事です。

また、国会に出席する以外にも、日本の各地域を回って調査・視察をしたり、国民からの陳情の受付も行います。中にはテレビ番組などのメディアに出演し、国会政策の討論や地元のPRを行う議員も。議員は一般の会社員と異なり、休日や就業時間が定められていません。そのため、ハードなスケジュールを送る人も多いようです。

地方議員や市区町村議員も、国会議員と仕事のベクトルは一緒で、市民がよりよい生活を送るための政策の提案や審議を行うのがメインの仕事です。

■政治家の給料は!? 高額ではありますが……

国政に携わる議員、地方行政に携わる市区町村議員、またそれぞれどんな役職に就くかでお給料は異なります。
たとえば、国会議員を見てみましょう。まず「国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律」で、

議員:129万4,000円/月
と決まっています。衆議院・参議院の各議院の
議長:217万円/月
副議長:158万4,000円/月
です。他に、民間では賞与に当たる「期末手当」が6月と12月に支給されます。

期末手当(2回合計):約635万円
ですので、国会議員のお給料は年間約2,187万8,000円で、だいたい「2,200万円」と考えてよいでしょう。

この他に経費も支給されます。

文書通信交通滞在費:100万円/月
立法事務費:65万円/月
議会雑費:日額上限6,000円
※議会雑費は「委員長」などの役職者のみ支給です。

他に、秘書を3人まで雇用することができ、その経費も国から支給されます。

国会議員は、基本のお給料が約「2,200万円」、経費の支給(文書通信交通滞在費1,200万円 + 立法事務費780万円)を足すと、年間で約4,180万円の収入があることになります。これに雇用している3人までの秘書の経費も付きます。ですから、国政に携わる「政治家」はかなりの高給といえますね。

一方で田中角栄氏の秘書を務めた早坂茂三氏は「議員は選挙に落ちればただの人。いや、ただの人以下かな。光より速く借金取りがやって来る」ともおっしゃっていました。選挙に勝つと上記のようなお給料がもらえるかもしれませんが、それも任期の間だけです。選挙に勝ち続けないといけませんから、その意味では政治家は先の保証のない職業とも言えます。もちろん、日本の未来を担う職業ですから、お金よりも大きな目標を持って日々仕事をしている人がほとんどなのでしょう。

「政治家になるにはどうすればいいか」というテーマで解説しましたが、いかがでしたか? 将来政治家を志す方はぜひ参考にしてみてください。

(高橋モータース@dcp)

「政治家になるには? 仕事はどんなことをしているの? 気になる仕事内容と給与を解説」のページです。デイリーニュースオンラインは、職業一覧免許・資格就職活動将来大学生カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧