五月場所をかき回す「五人の無双」ガチ総見(1)稀勢の里のケガの具合 (2/2ページ)
僕の不手際で迷惑をかけてしまい、申し訳ない」
師匠はそう弁明したが、師弟の仲がうまくいっていないことを物語る、信じられない凡ミスではないか。
元NHKアナウンサーで相撲ジャーナリストの杉山邦博氏はこう話す。
「稀勢の里の責任感の強さには感服する。本人は生真面目すぎるほどで、100%夏場所には出場して全力で臨むでしょう。ただ、ケガの回復具合は土俵に上がってみるまではわからない。出場によって悪化しようとも大事を取ることはないと思いますね」
一方、東京・中野駅近くで整体治療院「ごっつハンド」を営む元小結・三杉里(元二子山部屋)は、
「稀勢の里のケガは千代の富士さんもやったことのある前腕二頭筋の部分断裂でしょう。このケガは相撲界でも手術しない人が多いんです。稀勢の里にとっては、左からのおっつけは最大の武器。しかし、今場所に関しては、鋭い踏み込みから前へ出る速攻相撲に徹するべきです。腕を使えない分、足で稼ぐしかない」
と、兄弟子の隆の里(13代鳴門親方)が生前、厳しい稽古で育て上げた横綱にエールを送る。
「スピード相撲」への緊急改造で活路を見いだすか、それとも従来の“横綱相撲”に徹するのか。いずれにしても、ファンは回復を信じるしかない。