【不朽の名作】忠臣蔵と四谷怪談を組み合わせた意欲作「忠臣蔵外伝 四谷怪談」 (3/3ページ)
討ち入りのシーンはお岩が中心になっているので、基本傍観して、自身の死にかかわっている人物を見つけたら吹き飛ばすという形で、他の忠臣蔵作品のように屋敷内での攻防はあまり描かれない。とは言っても『四十七人の刺客』のような吉良邸障害物競争のようになっても困るが。そういえば、同作と『四十七人の刺客』は同時期の作品だった。公開前は『四十七人の刺客』の方が注目度が高かった気がする。公開された後は両作ともあの設定で「どうしてこうなった!?」という状態だったが、もちろん言葉の意味合いが、両作で全く違うが…。設定だけで判断すると同作は完全にネタでしかないと思われがちだが、意外としっかりした、現在でも新しいと言える忠臣蔵作品になっている。
(斎藤雅道=毎週土曜日に掲載)