【プロ野球】優勝も不祥事も屈辱の「胴上げジンクス」も。いろいろあった“埼玉西武”ライオンズ10年史 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■2015年【順位】4位 【監督】田邊徳雄

 前年、代行監督だった田邊徳雄が正式に監督に就任。また、球場名を「西武プリンスドーム」に変更。開幕投手も岸から牧田和久に切り替えるなど、2008年以来の心機一転をはかったシーズンに。だが、なかなか浮上のキッカケをつかむことはできず、終わってみれば69勝69敗5分の勝率5割ジャストで4位。しかも、またしても優勝したソフトバンクに目の前で胴上げを許してしまう。

 そんななか、大きく名を上げたのが、シーズン歴代最多安打記録(216本)を放った秋山翔吾。また、パ・リーグ最多の72試合に登板し、40ホールドを記録した増田達至も注目を集めた。

【タイトル獲得者】増田達至:最優秀中継ぎ投手(42HP)/中村剛也:本塁打(37本塁打)、打点(124打点)/秋山翔吾:最多安打(216安打)

■2016年【順位】4位 【監督】田邊徳雄(2年目)

 この年、開幕投手を務めたのが入団7年目の菊池雄星。そして、入団7年目にして初の2ケタ勝利(12勝7敗)を記録するなど、ようやくエースと呼べる存在にまで辿り着いた形だ。

 また、キャプテン・栗山がプロ15年目にして初めてオールスターゲームに出場(監督推薦)。球宴初打席初本塁打と結果を残した。

【タイトル獲得者】金子侑司:盗塁(53盗塁)

■2017年【監督】辻発彦

 代行時代も含めると3年連続でBクラスという責任をとって田邊監督が退任。代わって新たに指揮を執ることになったのが辻発彦監督だ。

 前年の盗塁王・金子侑司、正捕手として期待された森友哉が開幕前のケガで離脱という苦しい台所事情のなか、ルーキー・源田壮亮、新キャプテン・浅村の活躍など、明るい兆しもなくはない。

 期待したいのはこの10年、毎年誰かが個人タイトルは獲得している、という「個の強さ」。一方で、“埼玉西武”になって以降、奇数年は「目の前で胴上げを許してきた」という気になるジンクスもある。果たして“埼玉西武”10年目はどんなシーズンとなるのか。

 8月25日(金)から27日(日)のオリックス戦も「“埼玉西武”10周年アニバーサリーシリーズ」として開催される予定だ。

文=オグマナオト

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