世界三大レース特集:すべては最速の称号のために。インディ500【3か月連続連載企画】 (2/3ページ)
インディ500が世界選手権という体裁を整えるためにF1の1戦として組み込まれていたのは、1951~1960年のことです。ただ当時現役だったF1ドライバーの参加は非常に少なく、アメリカ出身のチームが出場するに留まっていたという記録が残っています。
■開催1か月は、全米がお祭りムード世界最大規模の観客動員数を誇る、インディ500。その数は40万人ともいわれ、サーキット内外は多くのギャラリーで賑わいます。 レースの準備は5月初旬から始まっており、第1日曜日にはルーキー・オリエンテーションプログラム(ROP)が行われます。このROPは初出場のドライバーやオーバルのレースにブランクがあるドライバーが対象となる、いわば「新人研修」のようなものです。そして「ファスト・フライデー」「ポール・デイ」と呼ばれる予選や「カーブ・デイ」と呼ばれる非常に短時間の練習走行を経て、ドライバーは決勝に臨みます。 この間にも多くのサポートレースが行われ、ギャラリーを楽しませる工夫も忘れないところが実にアメリカらしいといえるでしょう。
■"インディ500=牛乳"の理由2014年インディ500勝者ハンター・レイ(photo by indianapolismotorspeedway)インディ500といえば、やはり優勝ドライバーがビクトリーレーンで牛乳を飲むシーンがもっとも印象深いのではないでしょうか。このルーツの元は1928年までさかのぼります。この年優勝したルー・マイヤーがビクトリーレーンで母親にバターミルクを渡されて、それを一気に飲み干したのです。そして1936年に3度目の優勝を果たした彼が再びバターミルクを一気飲みしたところが乳業メーカーの目に留まって、1946年にその乳業メーカーが勝者に牛乳を振舞ったことが始まりとされています。インディ500は非常に高額な賞金が有名ですが、この牛乳にも賞金がかけられていて、飲まないとスポンサーからの賞金がもらえません。