映画『チョコレートデリンジャー』について:ロマン優光連載84 (3/4ページ)
反体制の革命家が独裁者に変わったり、反権力の言論人が自分に対するフェアな批判に不当な圧力をかけたり、そのような例は数限りなくある。『○○でなくある』ということは、そういった下らないループから逃れ、陳腐でわかりやすい物語から独立した存在であるということだ。そして『チョコレートデリンジャー』という映画も、そういう存在なのだと思う。
関わった多くの人たちの人生と交錯しながら、「苦節何年、ついに傑作が!」という美談でもなければ、「苦労の甲斐なく駄作ができた!」というようなゲスな悲喜劇でもなく、単純な物語に回収されない名付け得ない状況を生む作品ができたこと、そういった作品が産まれる自由が世界にはまだあること、そういう作品をつくるしかない人生を生きている男がいることを私は幸せに思う。
(隔週金曜連載)
写真:映画『チョコレートデリンジャー』より
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【ロマン優光:プロフィール】
ろまんゆうこう…ロマンポルシェ。