80代からが人生の黄金期だ「田原総一朗」(4)「好奇心」が僕の原動力 (2/2ページ)

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その後の中学時代も「平和が何より大事だ。戦争が起きそうになったら、キミらは体を張って阻止せよ」と教わりました。

 ところが、高校1年で朝鮮戦争が始まった時、僕が「戦争反対」と言ったら、「お前は共産党か」と怒られた。教師の発言がブレる様を2度も経験したことで、「大人たちがもっともらしい口調で言うことは信用できないな」と思いました。

 こういう経験をしている最後の世代として、あの戦争が間違った戦争だったこと、日本が世界から孤立し、勝てる見込みのない戦争に突入していったということを、若い世代に伝えなければならない。80歳を過ぎて、その使命を強く感じるようになっていますね。

田原総一朗:1934年、滋賀県生まれ。64年、東京12チャンネル(現・テレビ東京)に入社。数々のドキュメンタリーを手がけたあと、独立。ジャーナリストとして執筆するほか、番組制作も数多く手がける。「サンデープロジェクト」では討論を担当し、放送1000回を超える長寿番組に。87年にスタートした「朝まで生テレビ!」も30周年を迎えて、今も放送中。

「80代からが人生の黄金期だ「田原総一朗」(4)「好奇心」が僕の原動力」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2017年 5/25号田中角栄田原総一朗堀江貴文戦争社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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