【プロ野球】9年前の縁が生んだ抜擢。桑原謙太朗(阪神)唯一の完封試合で金本知憲(広島)が2安打&出場記録達成 (2/2ページ)
■昨季の原口文仁同様、桑原の起用が勝利へ導く
実は、金本監督は現役時代に桑原の「真っスラ」を打席で体感している。
資料を紐解いてみると、それは桑原がプロ初完封勝利を上げた2008年8月16日、阪神対横浜(京セラドーム)でのことだ。この試合で金本監督は4打数2安打のマルチヒットを記録。第3打席はセンターへ、第4打席はライトへと弾き返していたのだ。
このときの桑原の「真っスラ」が、金本監督の記憶に残っていたのかどうかは定かでない。しかし、少しは記憶にとどめていた可能性はある。今シーズン、ブルペンでの投球を見たときに、その記憶がよみがえり、起用を決断したのではないだろうか。
昨季も金本監督は、原口文仁を育成枠から支配下登録に引き上げたその日の巨人戦で、起用を即決した。原口は期待に応え、プロ初ヒット。ブレイクのきっかけをつかんだ。
原口の打力を見抜いた金本監督の眼力で、今季は桑原を中継ぎ起用。チームを勝利に導いている。
■阪神球団や金本監督に通じる不思議な縁
桑原が阪神からプロ初完封を挙げた2008年8月16日は、奇しくも金本監督が通算2000試合出場を達成した日でもあった。
また、桑原が生まれた1985年10月29日は、阪神が西武を相手に戦った日本シリーズ第3戦にあたる。この年の日本シリーズで阪神は球団創設以来、初の日本一に輝いている。
桑原には、阪神や金本監督との何かしらの縁を感じる。
桑原は今季の日本シリーズ期間中に、32歳の誕生日を迎える。阪神も32年ぶりの日本一に輝くことができるか?
阪神が日本シリーズに進み、桑原の活躍で日本一達成すれば言うことはない。
- まろ麻呂
- 企業コンサルタントに携わった経験を活かし、子供のころから愛してやまない野球を、鋭い視点と深い洞察力で見つめる。「野球をよりわかりやすく、より面白く観るには!」をモットーに、日々書き綴っている。