池井戸潤が最新作「アキラとあきら」を語り尽くした!(2)バブルの最中は両極端だった (2/2ページ)

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まあ、ある意味ではまともになったとも言えるのかもしれませんが」

 今作を「自分の銀行小説の集大成」と位置づけた池井戸氏。だが、そうすると今後、バンカーものは望めないのだろうか?

「2006年に書き始めた当時は、本当に最後にしようと思っていたんです。が、その後、半沢直樹や花咲舞がドラマになって、集大成が集大成にならなくなってしまった(笑)。まあ次々、書きます。『下町ロケット』シリーズも予定していますし、新作もいろいろと決まっている‥‥みたいです(と、マネージャー氏の表情を見る)。あれこれ言われても、すぐに忘れるようにしているんだけど」

 当代一の人気作家を取り巻く熱は、まだまだ去りそうにない。

取材・文/大谷道子

池井戸潤:1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。「果つる底なき」で江戸川乱歩賞を受賞、作家デビュー。「下町ロケット」で直木賞を受賞。著書に半沢直樹シリーズ『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』、花咲舞シリーズ『不祥事』、『ルーズヴェルト・ゲーム』『民王』『七つの会議』『陸王』など多数。

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