朝日新聞VS安倍晋三首相の「10年戦争」

まいじつ

朝日新聞VS安倍晋三首相の「10年戦争」

先ごろ、《朝日新聞は言論テロ》というフェイスブックの投稿に、安倍晋三首相の公式アカウントが“いいね!”と返したと物議を醸した。

いいねがされたのは、5月19日に劇作家の今井一隆氏が投稿した一文だ。加計学園の獣医学部新設をめぐる朝日新聞の報道について、漫画家の須賀原洋行氏が批判したことを紹介した上で、今井氏の《言論テロといっていいんじゃないか。およそ「報道」ではないし、狂ってる。》というコメントに対してだ。

朝日新聞は、一連の日本軍による慰安婦狩り報道を“調査報道”と言い張り、韓国の反日感情を助長したことなど、明らかな“言論テロ”を行った過去がある。今回も朝日新聞同様に、筋金入りの安倍嫌いの人々は早速“首相お得意の言論弾圧”だと息巻いている。

安倍首相と朝日新聞の対決姿勢は、次のような過去の記事で戦いの幕を開けている。

《NHK「慰安婦」番組改変 中川昭・安倍氏「内容偏り」前日幹部呼び指摘:2005年1月12日付朝日新聞》

このNHK番組とは、2001年1月30日のETV特集『シリーズ「戦争をどう裁くか」第2夜』。中身は、民衆法廷(模擬)が、昭和天皇を「軍の慰安婦狩りを主導した戦争犯罪者」と断じたという内容だった。

安倍首相は朝日新聞を月刊誌で徹底批判

朝日新聞は、同番組を《中川昭一経済産業相(当時・故人)と内閣官房副長官・安倍晋三氏から、この番組の編集についてNHK上層部に圧力があった》と報じたが、中川氏がNHKサイドと面談したのが放送後だったことなどの事実誤認が明らかになり、当時の秋山耿太郎朝日新聞社長が、「十分とは言えない取材だった」と記者会見で弁明するに至った。

この事件を受けて安倍首相は、月刊誌『諸君!』(2005年3月、4月、12月号)で、自身がNHKの慰安婦報道番組に圧力をかけたと書いた朝日をこう批判した。

《朝日が攻撃した人物の多くは、政治的に抹殺された経緯がある(代表例:1988年、奥野誠亮国土庁長官が日中戦争について「日本に侵略の意図はなかった」と発言して辞任)》
《(朝日の部数減について)これは長年の読者が、宿痾(しゅくあ)のごとくこびりついた朝日の捏造体質に辟易している結果でしょう》

こうした発言が、現在に至る伏線になっているのである。

[いっしょに読みたい]

※ 従軍慰安婦問題に反論できない日本政府の「怠慢性」

※ 朝日新聞が待望していた「慰安婦狩りの生き証人」登場の瞬間

※ 韓国が喧伝する「強制連行」歴史のねつ造劇を告発する証拠

※ 日本統治下の朝鮮に蔓延した「内地密航」が表す強制連行の虚構

※ 日本統治下朝鮮から「内地密航」した人々は戦後何をしたか

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