メル・ギブソンが娘のために大奮闘!映画「ブラッド・ファーザー」 (2/2ページ)

まいじつ

クライマックスは自らをエサに取引を持ち掛け、意外な悪役と対決するのだが、最高に面白いシーンは中盤で、娘と“死に損ない自慢”をするところだろう。娘が「10歳で首吊り未遂したし、ヤクでオダブツ寸前なんて当たり前だったわよ」と話せば、「バイク事故で頭蓋骨パックリだし、ムショで命の取り合いは日常茶飯事」とオヤジが応える。この呼吸って『リーサル・ウェポン3』(1992年)でギブソンが女性刑事レネ・ルッソと“傷自慢”するシーンにさも似たりで、パロディーかと思わずニンマリしたね。

メルには下旬に監督専任の戦争大作『ハクソー・リッジ』(沖縄戦において、武器ナシで負傷兵士を助け続けた奇跡の衛生兵の実話)も待機中で、さしずめ6月は“メル・ギブ”月間なのかもしれない。

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