古代エジプト人のDNA分析からわかった彼らの起源。彼らはアフリカよりも中東に近いことが判明(ドイツ研究) (2/4ページ)
「エジプトの気候は暑く、多くの墓は湿度も高い。ミイラを作るのに使われた化学物質が、DNAを劣化させる原因になる場合もあるだろう。エジプトのミイラのDNAが長い間きちんと保存されているとは考えにくい」と語る。
だが、このようなミイラからでも核DNAを抽出して、それが研究するに足る信頼性があることを示した研究者たちの技量は画期的で、ミイラの直接研究の幅がさらに広がったといっていい。
[画像を見る]
研究チームは、中央エジプトのナイル川流域のアブシール・エル・メレクから発掘された151体のミイラと、チュービンゲン大学とベルリン先史学博物館にあるフェリクス・フォン・ルシャン頭蓋コレクションが管理する2体の人類学コレクションの中からのサンプルをとった。
最終的に90体のミイラからのミトコンドリアDNAを採取し、3体からゲノム規模でのデータセットを抽出した。
そこで集めたデータを使って、考古学的、歴史的データと、現代のDNA研究から引き出したこれまでの仮説を試験した。
[画像を見る]
チュービンゲン大学のアレクサンダー・ペルツァー教授は、特に興味を引いたのは、アブシール・エル・メレクの古代の住民の遺伝子構造が変化しているのか、そのまま変わらないで継続しているのかを見ることだったという。
「アレクサンダー大王やほかの外国勢力の支配が、古代エジプトの人々に遺伝子的な痕跡を残したかどうかを知りたかったのです」
研究チームは、古代の人たちが外国の支配によって遺伝子レベルでの影響を受けたのかどうかを判断するために、古代の人たちDNAと現代のエジプト人のDNAを比べてみた。