ゲームクリエイターになるには? ゲームを作ってみるのが一番の近道?

学生の窓口

『日本FP協会』が小学生に実施したアンケート結果によると、男子の「将来なりたい職業」の第4位に「ゲーム制作関連」が入っています。やはりゲームを作る仕事というのは夢がありますよね。今回は「ゲームクリエイター」になるにはどうすればいいかご紹介します。

■ゲームクリエイターといっても職種はいろいろ

ゲームクリエイターは「ゲームを作る人」「ゲーム制作に携わる人」という意味ですが、ゲームを作るとひと口に言っても、さまざまな要素があり、どの要素を担当するかで職種も異なっています。ざっくり挙げるだけでも、

・プロデュース
・企画
・シナリオ制作
・プログラミング
・グラフィック制作(2D/3D/ムービー)
・音楽制作(SE/BGM/ボイス)
・進行
・デバッグ

といった職種があります。ゲームは、画像、音声、音楽などの要素がミックスされたもので、それぞれの制作パートは専門性が高く、ごくごく簡単なものであれば別ですが、全部を一人で作るなんてことはほぼできません。ですので、現在のゲーム制作では分業が当たり前。どこかのパートを担当していても、「ゲームクリエイター」と呼ばれます。

ただし、『スーパーマリオブラザーズ』シリーズの宮本茂さん、『メタルギアソリッド』シリーズの小島秀夫さんといった、世界的に有名なゲームクリエイターといわれる人は、プロデューサー、総監督といった立場で作品全体をコントロールする仕事をされています。ですので、狭義の意味でのゲームクリエイターは、そのゲームの出来を指導する立場で制作を行う人、と言えるかもしれません。

■ゲームクリエイターになるには?

ゲームクリエイターになる最短の方法は、ゲーム制作を行っている会社に就職し、制作に携わっている部署に配属されることです。有名なゲーム開発会社ではなくても、たとえばプログラムの一部、また全部を下請けしている会社もあります。これらの会社に就職してもゲーム制作に携われますし、また個人で外注としてゲーム制作に関わることも可能です。

たとえば、小規模なhtmlベースのゲームといったものでは、プログラマーを外注する、音楽を外注する、といったことは珍しくありません。このような場合は、フリーランスの専門家として、自分のパートを制作し、これを納品したら(リテイクがない限り)仕事完了です。

いずれにせよ、ゲームクリエイターになりたいのであれば、ゲーム制作についての専門知識がなければ話になりません。特に、将来プロデューサーや企画といったポジションに立ちたいのであれば、プログラムの「基礎知識」は必須と言えます。

できあがってきたグラフィック・動画・音楽・音声などの要素がどのようにプログラム上で組み合わされているのか、プログラムが実際にどのように動作しているのか、といった基本が理解できていないと、開発の指示ができないからです。

ですので、ゲームクリエイターになるには、学生のうちに、小さなものでもいいので自分で実際にゲームを作ってみることをおすすめします。グラフィックを表示し、それを動かし、音楽を付け加える……といったプログラムを自分で制作すれば、それは大きな経験になります。この経験は、ゲーム制作会社に就活する際のアピールポイントにもなるでしょう。

新卒でゲーム制作会社に就職してすぐにプロデューサーになる、なんてことはほぼ確実にありません。すでにある制作プロジェクトに入って、実際のゲーム開発がどのように進むか、その現場を「見て・覚える」ことになるでしょう。その意味では、ゲームクリーターという仕事も他の仕事と同じで、経験が大事なことに変わりはないのです。

ゲームクリエイターになるにはどうすればいいかについて解説しました。ゲームクリエイターを目指す方は、まずはできるところから積極的にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

⇒データ出典:『日本FP協会』「2016年度『将来なりたい職業』ランキングトップ10」
https://www.jafp.or.jp/personal_finance/yume/syokugyo/

(高橋モータース@dcp)

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