【帰ってきたアイドル親衛隊】『魔法の天使クリィミーマミ』の主題歌を歌い、主演声優まで務めた太田貴子 (1/2ページ)
1970年代から80年代前半にテレビ放送されていた歌手の登竜門が『スター誕生』(日本テレビ系)だった。
この番組から多くのアイドル歌手が羽ばたいていったのだが、ちょっと変わったアイドル歌手も誕生しているのだ。82年に合格を果たし、83年7月に『デリケートに好きして』でレコードデビュー。いきなり脚光を浴びた太田貴子である。
同期には伊藤麻衣子・岩井小百合・大沢逸美・松本明子・森尾由美などがいるが、太田のデビュー曲『デリケートに好きして』は、人気アニメ『魔法の天使クリィミーマミ』(日本テレビ系)の主題歌に起用され、しかも主演声優まで務めることになったのである。
デビューから声優の活動をしていたことで、アイドル歌手というイメージもあまり無く、同期のメンバーと一緒に歌番組に出演することも少なかったので、当時の太田は声優だというイメージを持っていた人が多かったのではないかと思う。
太田の歌声は甘ったるい感じのカワイイ声で、アニメの吹き替え時もさらに甘いカワイイ声だったこともあり、一気にその声に注目が集まった。そして『魔法の天使クリィミーマミ』は爆発的なヒットアニメとなった。
今では主演声優が主題歌を歌うことは珍しいことでは無いが、当時はそんなことは無かった時代だったので、このパターンの先駈けとなったのが太田だったのではないかと思う。
私も声を聞いてから気になる存在になった。そしてどうやったら会えるのだろう? と考えてみたが、考えられることはアニメの収録スタジオでの出入り待ちくらいしか無いと思い、太田と会うことは半ば諦めていた。
しかしそんな私に朗報が入った。当時の人気歌番組『レッツゴーヤング』(NHK)に太田がレギュラーとして出演することが決まったのだ。
『レッツゴーヤング』といえば、NHKホールで公開収録を行っている番組であり、この番組の収録は私の現場のひとつでもあった。はたして遂に生の太田を見る機会が訪れることになるのである。
太田がレギュラーとして初めて出演する日には、収録終わりに出待ちをすることにした。