中高年を襲う「定年認知症」5つの危ない前兆(2)体内時計のズレがスイッチに (2/2ページ)

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立ったまま浴びるシャワーは交感神経を優位に働かせるため、リラックスどころか緊張状態のまま風呂から上がることになる」(米山氏)

【3】5人以上の人間関係がなくなるとヤバイ!

「会社に行かなくなることで、周りの人間関係にも大きな変化が訪れます。そんな時こそ、5人以上の人間関係を保ったほうがいい。配偶者がいればまずは1人確保できるし、かかりつけの医師がいれば、体調の話をするのも立派な人間関係の一つです。あとは趣味や地域で誰か探してもいいし、それもなければ犬を飼えばいい。ペットのオーナーというフィールドが、新しい人間関係のドアを開けてくれるかもしれません。自分の持っているフィルターを客観的に通してくれる人間関係を作り、そういう人たちに聞きながら動くことが予防になります」(築山氏)

【4】前日と同じ服装で出かけるようになったらヤバイ!

「現役時代はおしゃれだったのに、定年後は毎日同じ服でも気にならなくなった。これも認知症によく見られる症状です。認知症になると相手、そして自分自身の服装にも関心がなくなり、『着られれば何でもいいや』と、前日と同じ服で出かけるケースが多い。脳への刺激で考えると、できるだけ服装は変えるべき。それが面倒になってきたら危険信号と考えていいでしょう」(米山氏)

【5】家の中にやたら小銭が増え始めたらヤバイ!

「これは買い物する際に計算することが面倒くさくなり、百円単位の買い物でもつい1万円札のような大きなお札を出してしまうことが積み重なってしまうからです。感情の中枢である大脳辺縁系は一度、『嫌だ』『面倒くさい』と認識してしまうと、それ以上の情報を遮断してしまいます。当然、上位の大脳新皮質も機能しません。認知症患者の多くが、何かあるとすぐに『面倒くさい』というセリフを口にしますが、釣り銭の計算もその一つです」(築山氏)

「中高年を襲う「定年認知症」5つの危ない前兆(2)体内時計のズレがスイッチに」のページです。デイリーニュースオンラインは、米山公啓築山節定年認知症週刊アサヒ芸能 2017年 6/15号認知症カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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