天才テリー伊藤対談「岸明日香」(3)上京の頃は部屋に段ボールを敷いて (1/2ページ)
テリー もともと芸能界には興味があったのかな。
岸 はい。学校の三者面談で、先生に「芸能界で食べていきます」と言って怒られちゃったぐらいで、ずっとこの世界に入りたいと思っていました。
テリー それはどうして?
岸 さっきも言ったとおり、私は胸が大きいのがコンプレックスだったんです。でもグラビア誌を見て「こんなふうに写してもらえるなら、この胸でもうれしく思えるのかな」と考えるようになったんです。
テリー その頃、憧れていた人はいた?
岸 磯山さやかさん。今でも大好きです。
テリー じゃあ、グラビアでビキニを着るのも抵抗なかったんだね。
岸 はい。むしろ、それがやりたいことでしたから。
テリー 憧れの芸能界、実際入ってみてどうだった?
岸 やっぱり最初はお金がなくて大変でしたね。上京する前にいちおう100万円ぐらいためたんですけど、引越し代や必要なものを買ったら、ほとんどなくなっちゃって。
テリー あ、いいところに住んじゃったんだろう。
岸 都内で7万円の家賃だったので、そんなこともないと思うんですけど。
テリー じゃあ普通か。大学生が住むワンルームぐらいだもんな。
岸 そうなんです。本当にカーテンや絨毯を買うお金もなくて、代わりに家電製品が入っていた段ボールを窓に貼ったり、床に敷いたりしていました。
テリー そんな生活だと、心細いよね。
岸 はい。