なぜドロ沼巨人軍はここまで転落したか!(4)まだ逆転Vの可能性はある

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なぜドロ沼巨人軍はここまで転落したか!(4)まだ逆転Vの可能性はある

 今のコーチが下向いている現状じゃ選手も無理だよね。

松本 選手は成績が伴わないと、難しいよね。

 選手も上司の顔色をチラッと見るんですよ。上司がブスッとしているのに、自分だけアホみたいなこと言えないよ。

西本 コーチがいろんな策を考えて実践すべき。選手に遠慮しすぎです。コーチは選手に嫌われていいんだから。そのためのコーチですよ。

 由伸は「俺はこういう野球がしたい」と世間に情報発信してほしい。星野仙一さんみたいに‥‥とまでは言わないけど(笑)。

西本 中村武志を育てるために厳しくしてたね。ベンチに戻るたびに殴られていたと言われるほど。山本昌もある試合でリードしている時に急に投球が変わったことがあった。そうすると星野さんは「目先の1勝を目指して投球を変えているようじゃダメだ!」とすぐさま交代させ、バックグラウンドで「バーン!」よ。普通だったら「ここまでやる必要ないじゃないですか!」と怒るとこですよ。でも選手が監督やコーチの意図を理解していたから「僕がいけないんです」と。

 もちろん由伸も裏では選手に言っているとは思うんだけど、もう少し色を出してほしい。OBやファンにもメッセージとしてわかりやすくね。それが監督としての役目だよ。

松本 本人の性格の問題もあるけど、今年は去年よりは出しているよ。

西本 もっとだね。角みたいに出せと(笑)!

 由伸がベンチ蹴ったりして感情出したら選手もびっくりするじゃん。パフォーマンスとして絶対必要なのよ。あと、投手がだらしなければ投手コーチを制して由伸がマウンドに行けばいい。選手もビビッて必死になる。あの長嶋さんや王さんも出てきたんだから。俺らは「何でこんな時だけ出てくるんだ」と、ふだんから緊張してるのにさらに緊張してた(笑)。

西本 由伸は就任直前まで現役で選手と仲よくしていたから、変われば違った空気が生まれるよね。

──チームの雰囲気を改善して、戦略を練り直せば、まだ逆転Vも可能でしょうか?

西本 まだ時期を考えればありえる話。連敗するというのは裏を返せば連勝できるということ。

 昔は5ゲーム差を覆すのには1カ月かかると言われていたけど今は違う。あっという間ですよ。

西本 流れを変えるには、考え方を変えないと。行動に移せば見ているファンも「あ、変わったな」と感じられる。あとは明るくね。

 勝利の女神は明るいチームにしか来ませんよ。

「なぜドロ沼巨人軍はここまで転落したか!(4)まだ逆転Vの可能性はある」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2017年 6/22号西本聖角盈男松本匡史巨人スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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