NMB48須藤凛々花がで総選挙で結婚宣言した背景を考えてみた|ほぼ週刊吉田豪 (2/2ページ)
大人や権力に背を向けてでも
私は私のことを私として接してくれるみんなの方を向いていたい。
そして、みんなと自分に正直でいたい」
「バカを見たって枕ぽんと言われたって正直でいますぜ。
一生懸命、美しい嘘で塗り固めて生きたってどうせ死ぬんだから。
経験はありません。処女です」
日本語ラップが好きで、MC漢 a.k.a. GAMIの『ヒップホップ・ドリーム』(15年/河出書房新社)に共感し、ここまで言っていた人が、果たして大人の操り人形になるものなのかなー、と。
ボクはNMBの木下百花という人と交流があるんですけど、あの人を見ている限り、どれだけ好き勝手なことをやっても、それが面白いものでさえあれば大人が黙認するグループに見えるんですよね。彼女が結婚宣言することがわかっていたのに、そこにゴーサインを出した大人に対して怒るメンバーの気持ちもわかるんですよ。
でも、48グループというか秋元康自身が「面白ければ全て良し」的な発想の人だし、そもそも「誰かが総選挙のスピーチで結婚宣言したら面白い」と公言していたぐらいなので、いまこうして彼女の結婚宣言が議論になっていることも、あの人は「面白いことになった!」と思っているはず。
あと、『人生を危険にさらせ!』では「ファンの皆さんには、永続とは言わないまでも、できるだけ長く、しかも、変わっていくわたしも含めて、それとして愛してほしいなぁ」という発言も印象深かったんですけど、結婚して子供もいる80年代アイドルのコンサートに中年ヲタが多数集まっている光景を見ている人間からすると、それも不可能じゃないと思ってます。
Written by 吉田豪
Photo by ドリアン少年