都議選に黄色信号?小池百合子を追い込む10の弱点(4)足元を揺るがす幹部の対立 (2/2ページ)

アサ芸プラス

大した実績もないのに偉そうな口調で威張るのが鼻につくようです。嫌われているのが本人の耳にも入っていて選挙後に都民ファーストを離れる話も聞かれます」(前出・都政担当記者)

 こうした党内のゴタゴタを反映してか、かつて小池フィーバーを主導してきた【9】女性有権者も“小池離れ”の傾向が見えつつある。

「5月に街頭演説をしたら、思ったより聴衆が集まらなかった。以前なら登場しただけで、多くの女性が足を止めてくれたのですが‥‥」(都民ファーストの会関係者)

 小池氏は女性目線の政策を掲げ、17年度予算案で待機児童対策に過去最大の1381億円を計上。が、実際、都内で暮らす主婦は「期待外れ」だと嘆く。

「予算額を上げればすぐに効果が出るとは思っていませんが、一向に改善されていないし、関心も薄いようにしか見えない。待機児童ゼロの掛け声も絵空事で、とても支持する気になれません」

 そして【10】新たな“政敵”として小池氏の前に立ちはだかったのが、前大阪市長の橋下徹氏(47)。政治の世界から足を洗っているが、豊洲移転問題で石原慎太郎元知事(84)に矛先が向くと、小池批判を展開した。

「自身の公式メールマガジンやツイッターで、小池氏の問題点を厳しく指摘しました。その説明が丁寧で自民党都議が参考にしていました」(前出・都政担当記者)

 都議選に向けて、6月初旬に開いた日本維新の会の決起大会に招かれると、都民ファーストの会の選挙公約についてもチクリ。

「東京都の仕事と市町村の仕事がごちゃまぜになっている」

 都議選では、維新から6名の候補者を擁立する予定だが、現有1議席を死守するのも厳しい状況である。

「無党派層を狙って、橋下氏が緊急で応援演説に入る可能性もあるそうです」(前出・都政担当記者)

 さまざまなほころびが見え始めた小池都政。都民ファーストの会は都議選で公明党などの支持勢力を得て過半数を目指すが、足をすくわれれば「大敗」も現実味を帯びてきているようだ──。

「都議選に黄色信号?小池百合子を追い込む10の弱点(4)足元を揺るがす幹部の対立」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2017年 6/29号都議選小池百合子都知事橋下徹社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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