怖いだろ?これ亡霊なんだぜ。パブアニューギニアの部族「マッドマン」(泥人間)のいで立ち

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怖いだろ?これ亡霊なんだぜ。パブアニューギニアの部族「マッドマン」(泥人間)のいで立ち
怖いだろ?これ亡霊なんだぜ。パブアニューギニアの部族「マッドマン」(泥人間)のいで立ち

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 南太平洋にあるパプアニューギニアは、19世紀にオランダ・ドイツ・イギリスの植民地となった後、第二次世界大戦後、オーストラリア・オランダの統治を経て1975年、パプアニューギニア独立国として独立した。

 ここは、世界で最も豊かな生物多様性を有する地域のひとつであり、今も独特の文化が継承されている。

 多くの言語と民族がひしめくパプアニューギニアには土着の部族が2000以上いると言われており、中でも非常に個性的なのが、ハイランドの東部、ゴロカ郊外のアサロ川流域に住む部族、マッドマンだろう。

 彼らは全身を泥で塗り、白い泥でできた巨大な仮面を被るのだ。



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Asaro Mud Men creep out of the forest. ・未開の地に住むマッドマン
 

 ここには、ロバ、馬、ラバ、自転車、オートバイもなく、車もほとんど走っていない。レストラン、バー、ショップ、電気、道路もない。新たに生まれた女の子はショベル、男の子はアックスと呼ばれ、出生証明書もなし、おそらくこの世でもっとも未開な地のひとつだろう。

 彼らに会いたければ、マウントハーゲンにあるハイランドの町まで行かなくてはならない。ここは

、パブアニューギニア第三の町だが、密林との境界線として知られていて、ただハーゲンと呼ばれることも多い。この名前は、1世紀ほど前にこの地に定住したというルター派宣教師の名にちなんでいる。

 海岸地方の厳しい暑さと湿気に比べると、ハーゲンは高山の気候のため過ごしやすい。年間平均降水量は3800ミリだが、蚊は少なくマラリアもない。だが、パブアニューギニア全体を通して、言語の問題がある。

 世界の限られた現地語の12%がここに集中している。800以上もの違う言語が話されていて、わずか数キロしか離れていない隣りあった部族間でも言葉を理解できない。・仮面は亡霊の顔を模していた
 一説によると、ハイランド地方アサロ川周辺の部族たちは、戦うことをあまり好まず、敵に襲われると逃げ回っていたという。

 ある時、部族は敵に追われアサロ川の辺の沼地にはまりこんでしまった。起き上がると全身は泥だらけ。ところがその姿が亡霊のように見えたようで、恐ろしくなった敵は一目散に逃げ帰ったという。

 それから、この部族は全身に泥を塗り、亡霊に見せることで、敵を撃退したのだという。

 別の言い伝えもある。

 その昔、この地域では2つの部族の争いが絶えなかった。いつも人数の多い部族が勝つのだが、このままでは引き下がれないと負けた部族は一計を案じた。

 彼らはアサロ川に入り全身に泥を塗り、怖い仮面をかぶって敵の村に入っていったのだ。すると村人たちは「亡霊だ!死者がやってきた!」と恐れ逃げ出したという。それ以来この部族は、このいで立ちを常時するようになったという。

 現在は、儀式やイベントの時、観光客に見せるときにのみこの格好をしてくれるという。


via:The Mudmen Of The Western Highlands – The Terrifying Tribe From A Remote Part Of Papua New Guineaなど/ translated konohazuku / edited by parumo

  

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