バニラエアでの障害者搭乗、炎上でしか物事は動かないのか問題|やまもといちろうコラム (2/2ページ)

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■バニラエア問題の本質はどこにあるのか?

 で、今回騒動の中心にあった木島さんという御仁は、おそらくは一連の問題についての理解はあったのでしょう。報道でも、また彼自身が登場して問題について語ったabemaTVの番組でも、「まあそれは正論なんだろうけど、それを言う必要はないんじゃないの」というようなことまで赤裸々に語っておられます。

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「障害者として金取って講演して何が悪い」と正論を言われると「まあそうですね。それじゃ頑張ってください」という話であって、あんまりそれ以上の話には発展しなくなってしまうんじゃないかと思うわけです。普通に正道としてバリアフリーを求める活動をしているならばネタにされることなく「ああ、ノーマライゼーションのために障害者自らが身を投じていて凄いな」と受け止められたとなったんでしょうが、法的なものも分かっていながら、職員の制止を振り切ってタラップを這って上がったという話が本当なのであれば、それは単なるパフォーマンスになってしまいます。

「そういうパフォーマンスも問題の認知拡大や改善のためには必要なのだ」と思う人も少なからずいるとは思うので、価値観の違いから議論は拡散して消化されていくのでしょうが…ただ、本件に関しては航空機が乗客を安全に輸送するために厳格に守られるべきルールが、結果として守られなかったことのほうが重大なんじゃねえのと思ったりするわけです。

 なんかこう、もっとエレガントに現状を変えていく方法とかないものなんでしょうかねえ。混乱と炎上でしか物事が動かないというのは、情報化社会って結局は脊髄反射社会だ、みたいなことになってしまいかねないので。

著者プロフィール

やまもといちろうのジャーナル放談

ブロガー/個人投資家

やまもといちろう

慶應義塾大学卒業。会社経営の傍ら、作家、ブロガーとしても活躍。著書に『ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」』(宝島社新書)など多数

公式サイト/やまもといちろうBLOG(ブログ)

やまもと氏がホストを務めるオンラインサロン/デイリーニュースオンライン presents 世の中のミカタ総研

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